天才の出現以前と以後で世界の見え方がまるで違う~そんな時代を作れる天才がジャンルを推し進め進化させることになります。

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天才にフェスを引っ張ってもらおう!

髭男にKingGnuに米津さんにCHAI辺り

そんなにいる?!という向きもあるでしょうが、全体的に沈下傾向であるからこそ際立つ天才の存在が、邦楽シーンにおいてはここ数十年でも珍しいくらいに複数存在しているのが今なのではないでしょうか。
もちろん売上だけの指標でいうならもっと凄く稼いだ人達はいるんでしょうが、指標はそこじゃねえんで。
やっぱりジャンルが下落傾向に出てきた救世主ほど本物感が増しているのは自明の理というか。
本人達にそんな自覚はないんでしょうが周りが押し上げ作り上げてしまう状況になってしまうわけで、髭男やKingGnuの評価にはちょっと尋常じゃないものを感じてしまいます。
天才出現以前と以後ではジャンルそのものが違って見えるようになります。それはビートたけしだったり手塚治虫だったりするわけですが、基準が天才が作りしものになるわけですからそりゃそうなりますわなと。
王さんや長嶋さんは偉大で、それを越える人なんて早々出てくるわけがないと思われがちですが、それを軽々とイチローが、大谷が越えていく様を我々は目撃しているのです。
思えば90年代以降の邦楽シーンは売上と評価が最も乖離していた時代で両方を繋ぎ合わせるような存在は殆どいませんでした。
いや宇多田ヒカルがいましたかね…ただし彼女はライブ向きではないので、=フェスを引っ張るような存在足りえなかったのであります。
音楽においてライブが占める割合というのは割合多めであるべきで、その点において彼女の存在はジャンルを越えるようなことは無いといえます。
ここ日本においては表現という意味でいう分類において、お笑いや漫画に才能が流れていく傾向がありますが何故そうなるのかというと単純に稼げるからです。あと世間的な評価が自尊心を満たすレベルでついてくるからでもあります。
ハッキリ言うと今日本で音楽をやることにそこまでの評価がついてくるわけではない悲しい状態であることは間違いありません。
ジャンルとして下なのです。だって稼げないですからね。評価とはイコール貰うお金ですから。
そういった無理繰な状況を打破するために必要なのがシーン全体を押し上げる天才の存在なのです。
他ジャンルにも影響を及ぼすような圧倒的な存在。それこそがジャンル全体を前に進め進化と深化を促すことに繋がります。
欧米ではそのカルチャーの中心に音楽はいつも存在していましたが、ここ日本ではかなり早い段階でその座からはずり落ちていってしまいました。
そこがまた日本らしくていいとは思いますが、アニメや漫画は世界的に輸出出来るくらいの進化を遂げ国が補助して世界中に売り込んでいってもいいくらいのモノになってしまいましたが、それはそれで結果オーライw
お笑いはそのジャンルの特性上他国多文化に派生するようなものではないので仕方ないとして、やはり音楽という世界共通のカルチャーが世界を席巻してほしいんですよね。
アニメなんかはある程度の基礎知識が理解されある程度のマナーを理解しないと楽しめないものですが、音楽というのはもう本能に訴えかけダイレクトに伝わるものなので、日本という国、文化を浸透させるのにはやはりこの直接的なツールが最も手っ取り早いのではないかと思います。
結局のところ、日本という国が世界に伝わりづらい状況なのは日本の音楽が世界を相手にしていないガラパゴス文化なのが遠因としてあるのではないでしょうか。
外交的なメリットからも日本の音楽が世界に出ていくことにもっと気を配るべきだと思います。
やっぱり伝わり方が段違いですよええ
Number55