サマソニ~千葉幕張大阪住之江を舞台に繰り広げられる利便性を追求した都市型フェスティバル

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都市型フェスティバルの決定版サマーソニック、通称サマソニ

フジロックの対立軸としてのサマーソニック

サマーソニック、通称サマソニは2000年に初開催。
初回は山梨の富士急ハイランド野外ステージのサウンドコニファーと大阪住之江区の埋め立て地区が会場となりました。
翌年から首都圏の会場は千葉幕張に移動となり、以降幕張がサマソニの代名詞となっています。
千葉ロッテマリーンズの本拠地千葉マリンスタジアムでの開催となるため日程は8月のロッテ主催試合がない週での開催となり、日程によっては同時期に開催されるライジングサンロックフェスティバルと重なることもあります。
出演アーティストの傾向がある程度分散されているためそこまでの影響はないですが、集客にはお互いに微妙な影を落としてるようです。
しかしながら東京から公共交通機関を利用して1時間以内で到着する利便性、その年の流行を的確に押さえたラインアップを武器に洋楽主体でありながら国内最高レベルの集客力を誇ります。
サマソニに参加すればトレンドを掴めるメリットがあり、量り知れない相乗効果を生んでいるのです。
2020年はコロナ禍に関係なく元々はオリンピックの影響で夏時期の開催を断念しており(代替で秋に同程度の規模のフェスイベントを開催予定だった)2021年に再開予定でしたが、オリパラ延期→翌年開催の煽りを受け2021年も開催されるかどうかは流動的となっています。
興行系の苦境は大変だとは思いますが、私たち客側も辛抱強く待ち続けることが必要なのではないでしょうか。
その分力を溜めて開催されたらその力を最大限開放出来るように、こちらもしっかり準備しておこうと思います。

他フェスとの立ち位置の切り分け

サマソニはアーティストのラインナップ面でフジロックと、日程的な面でロックインジャパンやライジングサンと調整をしないといけない立場にいます。
フジロックとは洋楽アーティストのみならず邦楽アーティストも「なるべく」同年には重ならないように調整されています。
たまに例外としてシークレット扱いだったリバティーンズとか国内4大フェス同時出演を目指していたベビーメタルなど存在しますが、ほとんどの場合事前に分配されています。
運営母体できちんと情報交換していることが伺えます。(ベビーメタルもサマソニは大阪のみ出演でお茶を濁す…)
また前述の通り千葉ZOZOマリンスタジアムの日程によって8月第2週なら近年のロックインジャパンの後期日程と、第3週ならライジングサンと日程が丸被りになってしまいます。
また地味に痛いのが海外大型フェスの日程も押さえておかないと海外アクトの争奪戦にもなってしまいます。
なかなか苦しい状況だとは思いますが、毎年よくブッキング出来たな!という大物を引っ張ってきたりしていて好感が持てます。
フジロックという対立軸がありながらここまで集客含め存在感を示してきたのは伊達ではありませんね。
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