世界で再びロックフェスを開催するにはこのパンデミックを乗り越えないとなりません

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夏フェスを取り戻すための闘いはこれからだ!ロックフェス先生の次回作にご期待ください!

世を照らすエンタメの世界で

2020年からの数年間は新型コロナとの闘いが最も大きなトピックとして記憶されることでしょう。
パンデミックが起きるといった警告はかなり事前になされていて、様々な媒体で小説だったり映画のモチーフだったりバイオハザード系のゲームだったりで周知されていましたが、いざ本当に世界的なパンデミックが起きると全くもって備えがなっていないことが白日にさらされました。
この高度な情報化社会では事実が瞬時に拡散共有され全くの無為無策でウイルスが蔓延するわけがないと高をくくっていたことは否めません。
想定を遥かに超えるスピードで拡散していくウイルスに世界中の先進国が飲み込まれていくなんて、想像もしていませんでした。
もちろんおそらく最初に発症した場所と国にウイルスの危険性を自由に発信することが出来る体制でなかったことも一因になっているとは思いますが、蔓延初期にあったそんな批判もすぐに吹っ飛ぶような悲惨な事態が世界中で起こってしまいました。
ここ日本でもそれは例外ではなく、最も影響を受けたのは観光でも運輸業でもなくエンタメの世界の住人であると思います。
思えば過去に何度も災厄での影響を受けてきたエンタメの世界ですが、震災にしろ水害や台風被害にしろ、事態が落ち着いたらいの一番で再開し被災者を勇気づけていた存在であり、そのたびに社会的存在意義を確認してきたエンタメ業界ですが、ことパンデミックに関してはいつ元通りになるのか分からない閉塞感と、こと日本社会においては徹頭徹尾不要不急の儚い存在であることの再確認になってしまいました。
一番最初に影響を受けて元通りに戻るのは一番最後になるという苦しい現状がつきつけられています。
これが世界中で同じ扱いならまだ我慢できますが、文化が重要な位置にいる欧米諸国では手厚い保護を受けているニュースを見るにつけ日本の後進国感を痛感せざるをえません。
これでいいとは全く思えないのが悲しくもあります。

今後の見通し

2021年もおそらく元通りの形でのライブや演劇、もちろんロックフェス、ああそういえばオリンピックがありましたね。
無理でしょう今年は。
個人的な予測ですが…。早くて2021年後半まで待たないとならない、つまり今年の夏のフェスはまだ時間的余裕がないということになります。
このパンデミックが終息するのに必要なキーワードは「諦め」だと思います。
社会的に諦める、このウイルスで死ぬことを受け入れることが重要になります。
現状だとCOVID-19が原因で死ぬことを誰もが受け入れないのが実は最も大きなネックになっているのです。
例えば交通事故だったりガンで死ぬことはある程度みな受け入れている死因ですよね?だからといって車を使用するの辞めようとかガンで死にたくないからなんとしても直してくれ!なんていう社会的潮流は生まれないわけです。
何故ならそういう原因で死ぬことを社会として受け入れているから。常にそういうもので死ぬことをある程度想定の上で生きているからです。
この新型コロナウイルスもそういった存在にまで受け入れられるようになることで初めて社会的に終息していくことになります。
結局のところ殆どの人がそういったマインドにならないと決して終息しません。
要するに「気にならない」空気のように受け入れることが重要です。
それが社会的に醸成されるまであと半年はかかりますかねえ。今年の夏もロックフェスは開催出来なそうですね…。我慢しかないです。
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