サザンカルチャーオンザスキッズは米国発の南部のルーツミュージック(ブルース、古いR&Bなど)を基調とした実にアメリカらしい音を出すバンドです。

ロゴス(LOGOS)

始まりの音

出演回数:1 回

  • フジロックフェスティバル / FujiRockFestival >> 1 回

予備知識なくても盛り上がるわこれ

あまりにも有名なフジロックの始まりのシーン。運営の挨拶から紹介されて始まった演奏で会場は大爆発。
やっと日本にも欧米基準のロックフェスが始まったことを告げるその演奏は、待ちに待った聴衆を一発、いや一音でノックアウトしたのでした。
残された数秒のその映像を見るに、もしかしたら当日最大のハイライトだったかもしれませんw
よくもまあこんなバンド見つけてくるな、というフジロックの伝統のようなものを一番最初に世に知らしめたバンドなのかもしれませんね。
幕開けを告げるオープニングにふさわしいそのサウンドは日本国内ではもちろん耳馴染みのない音ではありましたが、かつて海の果てから入ってきたあらゆるバンドと地続きで洋楽ファンならすぐに本質を掴むことが出来る類の音でした。
いまここにいるある意味世間から外れてきた道を歩んできた特殊な聴衆なら即座に対応することは可能なのでした。
そりゃ盛り上がるってばよw
黒人音楽、ロックンロール、ブルース。時代の変遷を丹念に追ってきた日本のとある界隈の人間ならすぐに理解できる音楽がそこにありました。
そして野外の特設ステージ、客席は自由にどこで聞いても良し、立っていても座っていても飯食ってても寝ててもいい…そんな音楽の楽園のような環境がそこに用意されていたのでした。まあ大雨で寝ながら聞く環境ではなかったですがw
これが日本におけるフェスのビッグバンとなり、そこで起こされた波が現在までずっと影響を与え続けてきました。
あそこで起こった小さな波を追い求めてその後が形成されていったように感じられて仕方ないです。
その波の起こしては観客もそうですが、このブルースバンドにも何役か買ってくれたように思います。
残念ながらその後日本に頻繁に来るような爆発的な人気となったバンドではないわけですが、ずっと記憶される伝説となったのではないでしょうか。
現在でも本国アメリカでは活動を続けているようで(活動開始は80年代初頭とか!?すご)、いつかまたフジロックに呼ばれるタイミングがあるのでしょうがこういった良質なバンドが活動を継続できる環境が整っているアメリカという国の懐の深さを思うに、やはりまだ日本とは彼我の差があると言わざるをえませんね。
しかしながらネットが発展した今、YouTubeで検索すればどんなバンドも必ず何個かは動画で確認することが出来ますしSpotifyのようなサブスクリプションサービスでも音源をいくつかチェックすることが出来ます。
いやあいい時代だわ~。いろいろ改善しなければいけない問題はあるようで、著作権者の手元に本当に雀の涙ほどの報酬しかいかないようですがリスナー目線ではマジで助かりますw
Number55