Summercamp|西海岸らしい爽やかなメロディと土砂降りの雨のハーモニーは果たして彼らに日本をどう印象付けたのでしょうか気になるところです。

ロゴス(LOGOS)

Summercamp~良質なメロディを持つインディーバンド

出演回数:1 回

  • フジロックフェスティバル / FujiRockFestival >> 1 回

量産型美メロバンド

90年代初頭から半ばに隆盛となったギター中心のパワーポップのまさにど真ん中を行く音作りのバンドという印象があるこのサマーキャンプ。
サマーキャンプとは何ぞという話を最初にしたいわけですが、アメリカのティーンものの映画とかドラマでは頻繁に取り上げられる一大イベントのひとつでもあります。
日本では夏休みは長めに取られるのですが、アメリカは引くくらい長期の夏休みがありそれを活用して長期間のティーン対象のキャンプイベントは行われ、目的としては集団行動の大切さを学んだり自然と触れ合って精神の安定を得るといった効用を期待しているものと思われます。
まあ日本でもキャンプてのは大体そんな目的ですよね。
苗場でのフジロックでは前夜祭から長くて5日間、オートキャンプが出来る環境があるわけですがそれも一種のサマーキャンプ。
知り合いの一団が丸々家族でキャンプしていますが、自分が子どもだったらそんな5日もあんなとこ居られないと思いがちですが、意外と子供たちのほうが毎年積極的なのだとか。
音楽は二の次そうなのが残念ではありますが、情操教育的には素晴らしいかと思います。泥酔してるだらしない大人と今のうちに触れておくことも重要ですからねw
そんなリア充臭が漂うイメージがあるサマーキャンプをバンド名に冠しているわけですが、そこにはやはりリア充が奏でる詩の世界や音像があるように穿った見方をしてしまうのです。仕方ない。
サマーキャンプはそもそも表で遊ぶのが苦手な陰キャには苦痛でしかなかったのではと思います。日本にそんな風習なくて良かったとも。
サマーキャンプで目立てる勝ち組御用達のバンドなのではないかと思うと少し心が沈みますが…。
降りしきる雨の中を爽やかに演奏するのはかなりのアウェー感だったでしょうが(自分はまだ会場に到着していなくて延々とシャトルバスを待っていたとき)残された映像もライブの感想みたいなページも見当たらないのでなんとも表現のしようがありません。
まだフェス慣れしていなかったせいもあって音源持ってるフーファイターズから見られればいいやと焦ってはいなかったわけですが、今にして思えば一発目からじっくりと会場の雰囲気を楽しみたかったと少し後悔がありますかね。
近くには前夜から入ってたので、場内駐車場券さえあればクソッ
実際に見ていたらもしかしたら多少は印象が違っていたかもしれませんね。
その後バンドは契約の問題が持ち上がりレーベルと揉めたようでストーンローゼズのようにセカンドアルバムを出すまでにかなりのブランクを作ってしまいます。
フジロック初年度初日に出たバンドで再度招聘されていない2つのバンドのうちの1つとなってしまいました。
もしかしたら続けて音源リリース出来てたらもう少し評価されていたかもしれませんね。残念です。
Number55