ソニックマニア2012が幕張メッセで開催。サマソニと連続でやることによってメンツの融通も利かせ金曜の深夜帯という利点も活かした運営となっています。

ロゴス(LOGOS)

Sonicmania2012inMakuhariMesse

2012-08-17

クリスタルマウンテン/CrystalMountain

ソニックウェーブ/SonicWave

スペースレインボー/SpaceRainbow

金曜の夜から大盛り上がり

深夜帯にふさわしいアクトばかり集めた復活後2回目のソニックマニア、通称ソニマニですが全体的に今を意識した内容となりました。
これはウルトラ系のEDMフェスにも通じることですがきちんとゼロ年代以降のアクトを中心にした若者を意識したラインアップを取り揃えて継続した掘り起こしをしているところにとても気概を感じます。
ギターロック排除=おっさん排除ですからね、一定の層は切り捨てているわけですが、もちろんそうしないとどう転んでもシーン全体が先細りする未来を回避することが出来ません。
サマソニ及びソニマニではその辺柔軟で頭の固い人達から嫌われがちなEDMやK-POP、アイドルや初音ミクなんかのヴァーチャルアイドル、ネット発のアーティスト連中を惜しげもなくブッキングして融和を図っています。
もちろん一編に変えていくわけではなく徐々に変化を加えているわけですが、冬にやっていたソニマニも前年にプライマルスクリームを配置した形からしてもこの2012年のラインアップはかなり冒険の部類に入るのではないでしょうか。
フジロックと比べるとノンポリシーと言われがちのサマソニ周辺ですが、しっかりと時代の流れを読んだブッキングをしていたことが後から振り返ると読み取れると思います。
日本において一番集客するのは邦楽主体のロックインジャパンなわけですが、ある意味安定で冒険とは言いづらいそのラインアップよりかは遥かに危険を冒して運営していることは間違いないのではないでしょうか。
それは洋楽主体で一種の海外の音楽の啓蒙活動チックな側面を持つロックフェスを運営する主体のプライドなのだと思います。全面支持。
…などと堅苦しいことを書きましたが、サマソニ前夜祭のノリで金曜の夜にこのようなイベントが開催されることはオラ、ワクワクすっぞ!状態となりがちで非常に素晴らしい試みだとひしひしと感じます。
フジロックも一番楽しいのは前夜祭ですからねw
楽しみは翌日以降に控えていて、肩慣らし的な位置づけでフラフラ酒飲んでひんやり冷たいメッセの床で眠りにつくなんて熱帯夜続きで辟易した身体に最高のクスリなんですよ!と力説したい。
当然ながら好評なこのソニマニの形態は以後恒例化することとなります。しかも先鋭化していくメンツでより信頼を得ていくこととなるのです。
年々厳しくなる洋楽環境のなか、ひとつの良心として継続していくことを望みますよ。それには金落とさないとダメですねw
Number55