BenFoldsFive~ピアノが中心のユニットでも楽曲はメロウではないロックトリオ

ロゴス(LOGOS)

BenFoldsFive・フェスを彩るピアノトリオ

出演回数:2 回

  • サマーソニック / Summersonic >> 1 回
  • フジロックフェスティバル / FujiRockFestival >> 1 回

ノットギターでピアノでロック

彼らが出てきたいときはギターレスでピアノ中心ながらも音はロックというフォルムで当時のシーンでは異例のバンドとして注目を集めました。
音の成分としては多少違いますが、70年代にビリージョエルがやっていたような音を90年代に復活させたというか、全くもって盲点の編成だったように思います。
90年代半ばというのは数年前からのオルタナやグランジなどのアンダーグラウンドシーンがメジャーフィールドでも通用するようになってきて、ここ極東の地日本でも(いや日本だからこそなのかも)かつては音源を手に入れるのにも苦労したような地位の人達がガンガン紹介されていて、入手も容易かつ人気を集めることも珍しくなく、まさしくインターネット勃興期の期待感とも相まって、とてつもないスピードでアメリカの片隅の街角で演奏していたような音が生活に入ってくるような不思議な時期でした。
その時代を象徴するかのようにピアノトリオという編成とかバンドにバイオリンがいたりとか、ベースレスとか普通の編成ではないロックバンドが表に出てきて市民権を得るようになりました。
その象徴がジョンスペンサーだったりベンフォールズだったりしたのでした。
こんな流れは音や表現にも影響を与えていて、90年代というのは音楽の多様化と市民権のバランスが素晴らしく調和した時代でした。
ジャンルに偏ることなく雑多にいろんな音を聞くライフスタイルの若者が激増したのもこの時代ならではの動きだと思います。
80年代とかは今聞いてみるとサウンドプロダクションの古臭さが否めませんが、90年代からは録音機材の最低限のクオリティが現代とさほど変わらないのでアレンジの癖さえ目を瞑るのなら、この時代の音は現代の若者が聞いても違和感なく受け入れられるものが多いと思われますね。

借金は返済されたのか?

日本語が出てくる欧米の楽曲は多々ありますが、もっとも衝撃な「金を返せ!」と高らかに謡うベンフォールズファイブw
当然ながら夏フェスのような特別なセットリストかつ日本での演奏ということで必ず演奏されて盛り上がりを見せます。
正直どういう感情で演奏されているのかも分かりませんが、見ている方もどういう感情で見ているのか計り知れないものがありますw
個人的にはトリオなのになんでファイブなんですか?と日本の媒体に聞かれて「お前の国にもデュオなのにピチカートファイヴがいるじゃん」て返すエピソードが大好きです。
Number55