キュアーは80年代初頭から活動を開始し現在まで精力的に動き続け人気もそのキャリアを通して維持し続ける英国発の世界的人気を誇るバンドです。

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Cureが日本の夏フェスに出るなんて!

出演回数:3 回

  • フジロックフェスティバル / FujiRockFestival >> 3 回

しばらくぶりの来日公演

キュアーといえば国内の人気と知名度と世界中のフェスでトリ以外に考えられないくらいの人気を博すギャップが最も大きいバンドとして知られていました。
これがアメリカでいうカントリーバンドみたいなジャンル自体に理解が得られない要因が分かりやすいものがあるのなら分析も簡単なのですが、日本でも馴染みのあるニューウェーブ成分多めのロックバンド形態でロックファンの中でも知名度の高いキュアーやデペッシュモードがなかなか日本公演をしてくれないというのは長年の疑問でもありました。
欧米ではスタジアムバンドの彼らが日本ではホールが精一杯の集客なのがその主な要因なのでしょうが、ギャラの乖離具合は置いておいて、日本市場を重視しない姿勢もまた疑問なんですよね。
日本のプロモーターも儲けは薄利だったとしても実績としてこの辺のバンドと繋がりがあると世に示すのはその後のリターンも大きいと思うのですが…。
といった状態が80年代後半から洋楽ライブ全盛期の90年代をもってしても高い壁となっていて、もはやCUREを日本国内で見る事は叶わないのではないかと諦め始めた矢先の2007年。突如として発表されたフジロックへの参加。これは驚きと称賛を持って迎えられました。
この手があったのか!という思いで一杯になりました。というのもデペッシュモードやキュアーを呼ぶにはもはや超法規的手段チックなフェスのトリポジションしかありえないというのは通説になっていて毎年のように待望論が沸くのでした。
この枠にいる方は世界中に沢山おられるのですが(飛行機が嫌いで国外に出てこないあの人とかw)単なる日本でのギグならオファーしにくても大型フェスで演奏してみませんか?なオファーなら割と受けやすいのではないかと。
とまあ妄想はしていたわけですが、人気集客以外にももしかしたら日本という国自体に負の感情があって心情的に来日を拒んでいるのだとしたら…そう思わせるには充分の長い時間が既に流れていたわけであります。ロバートスミス、何考えてるか分からないタイプの人ですしねw
そんな経緯があるので、フジロックにラインアップがアナウンスされたときは唐突感が半端なく、今までの時間は何だったんだろう?という何故の嵐が吹き荒れたのですが、無事に来日しご機嫌に長々と演奏しw、また6年後に再登場してくれるのですから、少なくとも苗場の地は気に入ってくれたんだなと胸を撫でおろした次第。
長いキャリアで名盤も連発し名曲も両手では数えきれないほど持ち、5大陸のどこに行こうがトリ待遇でフェスの顔となり創作意欲は衰えることを知らず、演奏も高水準、流行に左右されることなくもはやキュアーというジャンルを手に入れている。
やー単独公演で見たいんですけど。。
Number55