2007年のフジロック。世界的大物バンドのキュアーと白人ヒップホップユニットの先駆けビースティーズをトリに迎え11回目の次の10年に向けた希望の回となりました。

ロゴス(LOGOS)

フジロック2007~次の10年の展開へ

2007-07-27

グリーンステージ/GreenStage

ホワイトステージ/WhiteStage

レッドマーキー/RedMarquee

レッドマーキー(深夜帯)/RedMarquee(Midnight)

フィールドオブヘブン/FieldOfHeaven

ルーキーアゴーゴー/RookieAGoGo

オレンジコート/OrangeCourte

オールナイトフジ(オレンジコート)/AllNightFuji(OrangeCourte)

2007-07-28

グリーンステージ/GreenStage

ホワイトステージ/WhiteStage

レッドマーキー/RedMarquee

レッドマーキー(深夜帯)/RedMarquee(Midnight)

フィールドオブヘブン/FieldOfHeaven

オレンジコート/OrangeCourte

ルーキーアゴーゴー/RookieAGoGo

2007-07-29

グリーンステージ/GreenStage

ホワイトステージ/WhiteStage

レッドマーキー/RedMarquee

レッドマーキー(深夜帯)/RedMarquee(Midnight)

フィールドオブヘブン/FieldOfHeaven

オレンジコート/OrangeCourte

ルーキーアゴーゴー/RookieAGoGo

金曜に見たかったキュアー

金曜日の曲がありますから!
日曜が待ち遠しいとか土曜の夜はフィーバーだぜとか月曜が嫌いとか様々なテーマに曜日が駆り出されるわけですが、金曜は珍しいように思います。
その金曜日に久々の来日かつその間に世界中で大人気となり最早日本に呼べるレベルではなくなってしまった英国バンドのキュアーが何の脈絡もなく突然アナウンスされ業界を震撼させました。
ゼロ年代に入っての特殊な洋楽事情がより進んでしまい、当然トリ待遇で呼ばなければならないアクトに問答無用で集客出来る状況が出来るようになってしまいました。
このキュアーも世界中のロックフェスで彼らより上の格のアクトはほんの一握り、かつ同時にブッキングされることは稀でしょうから必然的にどこでもトリ待遇になります。
ところがここ日本で彼らが東京ドームでライブをやれるのかというと…幕張でも厳しい現実があるのです。
故にこういう位置にいるアクトの扱いが非常に難しくなるのであります。
似たような理由で呼びづらいアクトは他にもあって1990年以降来日出来ていないデペッシュモードなどもフェスでは呼べるのではないかと期待されているバンドのひとつです。
日本嫌いなんでないの?とひそかに囁かれていたキュアーとロバートスミスでありますが、結果的にこのフジロックに味をしめたのか今後もフジロックには来てくれるのでありました。
集客的にも演奏時間も単独公演に近く設定できるわけで、この形でしかもう日本でライブは出来ないのかもしれませんね…。
この年は他にビースティボーイズが中日のトリを務めました。ヒップホップは通算2度目と世界的潮流とは乖離していたわけですが彼らなら納得のブッキングとなりました。
とはいえ両方とも白人…黒人ヒップホップがトリとなるのはケンドリックラマーまで待たなくてはなりません。
こういったロックバンド偏重の解消をするのも今後の10年の課題であるように思います。
ロックバンド受難の時代にいつまでも90年代に全盛期だったロックバンドに頼っていてはフェスの発展は望めなくなり硬直化していくのは必然。
たとえ批判を受けようとも新しいことをフェスの顔であるトリで冒険するのが次に繋がる道になるのではないでしょうか。

2007年の世界情勢

米国でサブプライム問題が起こり金融市場に動揺が走りドル安が進みました。
ということは欧米のドル建てでギャラを払っている日本の興行会社にとってはメリットなのでしょうが、半面輸送費などに経費が余計かかってしまうので行き過ぎた為替の変動は影響がより大きくなってしまいます。
この時のように不意に急に変動が進んでしまうのは好ましくない状況ですよね。
フェスの場合は窓口が多いわけで大変なのではないかと思います。
Number55