グリーンデイは90年代から今に至るまで作品をコンスタントに出し続け走り続けている頼もしいバンドなのです

ロゴス(LOGOS)

GreenDay!傑作アメリカンイディオットの意味合い

出演回数:3 回

  • サマーソニック / Summersonic >> 3 回

アメリカが内包する問題をしっかり提起

最新情報をしっかり追うようなことはおっさん年代になってしまうとつい放棄してしまいがちなのですが、グリーンデイというバンドのイメージが90年代から一切更新されてない人は現在の評価に驚くかもしれませんね。
あるいはタイムマシンで90年代からタイムスリップした人がそれを知ったらびっくりすること受けあいですw
それくらい評価が真逆になっているバンドといえばグリーンデイ(とおそらくそれの最高峰はレッチリ)です。
正直シンプルかつド級のポップパンクのバスケットケースは90年代初頭を代表する楽曲で、それを引っ提げてシーンに登場し、一連のアメリカ発のポップパンクバンドブームの火付け役となりました。
なにもかもが遅れて流行する日本のシーンにおいてもほぼ同時進行でハイスタが商業的大成功を収めるという奇跡的な出来事があり、それとも関連付けられてグリーンデイは記憶されて、そのまま時代に埋もれる、かと思われましたが…。
他の凡百の雨後のたけのこのようなバンド達が時代の波に飲み込まれ沈み込んでいった中でもグリーンデイはしっかりと地に足をつけ作品を発表しつづけ、確たる評価を批評家筋にもオーディエンスにも恒久的に受け続けていきました。
日本においても定期的にロックフェスにブッキングされ常にトリに配置され、もはや大御所の佇まい、モンスターバンドの位置が定位置となっていくのでありました。
00年代にアメリカに生き、アメリカで創作活動をするものなら避けては通れないアメリカとグローバル世界との対立などの深刻な問題とは向き合わなければならない命題にしっかり真正面から取り組みました。
発表するたびに作品も深みを増し、出してる音はポップパンクなんだから能天気にやってりゃいいんだ!などといった偏見を跳ね返し時代を代表する社会派の作品を作り上げました。
それに対する評価も高く、業界の権威グラミーを獲得するなど一定の効果をあげました。

幻のフジロック一発目の大トリ

台風の影響で中止になったフジロックにブッキングされていました。
が何故かその後20年経っても再度ブッキングされることはなく、あの中止されたラインアップの中では唯一リベンジを果たしてない大物アクトとして記憶されています。
グリーンデイがフジロックに登場して初めてあの悲劇の天神山が清算されるように思うのですが、果たして運営の胸のうちにはどんな思いが渦巻いているのでしょうか…。
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