2012年サマソニが東京大阪同時開催。震災の影響もほぼ無くなり海外アクトも安心して来日出来る雰囲気が醸成され無事開催にこぎつけることが可能となりました。

ロゴス(LOGOS)

2012SummerSonic-GreenDayAndRehanna

2012-08-18

マリンステージ/MarineStage

マウンテンステージ(東京)/MountainStage(Tokyo)

ソニックステージ(東京)/SonicStage(Tokyo)

ミッドナイトソニック(東京)/MidnightSonic(Tokyo)

ミッドナイトダンス/MidnightDance

ビーチステージ/BeachStage

レインボーステージ/RainbowStage

ガーデンステージ/GardenStage

オーシャンステージ/OceanStage

マウンテンステージ(大阪)/MountainStage(Osaka)

ソニックステージ(大阪)/SonicStage(Osaka)

フラワーステージ/FlowerStage

ミッドナイトソニック(大阪)/MidnightSonic(Osaka)

2012-08-19

マリンステージ/MarineStage

マウンテンステージ(東京)/MountainStage(Tokyo)

ソニックステージ(東京)/SonicStage(Tokyo)

ビーチステージ/BeachStage

ガーデンステージ/GardenStage

レインボーステージ/RainbowStage

オーシャンステージ/OceanStage

マウンテンステージ(大阪)/MountainStage(Osaka)

ソニックステージ(大阪)/SonicStage(Osaka)

フラワーステージ/FlowerStage

少しづつ変革が進む

相変わらずの初出場組の充実具合が特徴のサマソニなんですが、この年も豪華絢爛のアクトが目白押しで驚愕のラインアップとなりました。
トリ近辺を眺めてみても近年特筆する売り上げを誇る歌姫リアーナが堂々の初登場。紛うことなく文句なしの大物ジャミロクワイのまさかのロックフェスへのブッキング。後年クイーンにボーカルとして迎え入れられるバカテクシンガーのアダムランバートなどなど。
中堅への成長が見込まれるヴィンテージトラベルやフォスターザピープル、セントヴィンセントなどをきちんと押さえておく辺りも思わずため息が出てしまうような隙の無さ。
大ベテランでキャリア通して評価の高いティアーズフォーフィアーズがいるのもツボの付き方が絶妙ですね。
国内シーンへの気配りもさすがの一言。以後国内でも着実な評価とキャリアを積む平井大と加藤ミリアの両ソロシンガーが揃い踏み。
割と忌避されそうな層の取り込みにも貪欲なのがサマソニの凄みだと思います。
その観点でもっとも注目すべきは徹頭徹尾アイドル、ザ芸能界の権化といっても過言ではないももクロがロックフェスに初めて参加することに。
以後この流れはロックインジャパン等では不可欠な流れとなっていくわけですが、正にこの2012年のサマーソニックがその偉大な第一歩となったのでした。
生演奏じゃないじゃん、というのが否定派の論陣の拠り所なわけでしょうが、最低限のマナーというかAKBのような口パクではなくきちんと驚愕の運動量で踊ったり歌ったりをしているわけで、一度見たらそれがいかに凄いことか分かるわけで、とにかくまあ凄いの一言なんですよね。
音楽性はおいといてその必死さは夏フェスの雰囲気を彩ることにかなり一役買っているのだと思います。
しかしながら生歌は必須だと思うのですが、ロックインジャパンではそれさえも越えてきているので最早見て何かを感じるような人達なら何でもありの風潮に拍車がかかってブーストしています。
個人的には肯定的ですよええ。生演奏である必要性も自分達で曲を書いてるかどうかも全く関係ないわけで。
かつてパンクが壊した価値観が様々なジャンルに波及して芸術全般が進化したように、ヒップホップが作ったリサンプリング、リサイクルの文化が様々な音楽に波及して新たな価値観を創造していくのは自然の流れなんですわ。
逆にその流れがあることによって生演奏で自作曲を鳴らず人達が浮き上がるように存在感を示すことも出来るわけで、要は対立概念が重要なんですよね。
実際に会場で触れてみて全てを自分達でキャリアコントロールしているアクトが良いのか、ある程度大人が作ったレールの上に乗りながらもその中でもがく姿をリアルに映すアクトが良いのか、全ては見る人に委ねるスタイル。この真剣勝負が一編に見られるのがフェスの醍醐味なのではないかと。
そこが多種多様で多岐に渡っていればいるほど面白味が増すと思うんですよね。まるで遊園地のようなごった煮感がサマソニの本質なのだと思う次第です。
Number55