マッシヴアタックはヒップホップを中心に雑多な音楽ジャンルと取り混ぜてこれこそがマッシブと形容されるような音世界を構築しているユニットです。

ロゴス(LOGOS)

マッシヴアタック~いわゆるブリストル勢

出演回数:3 回

  • フジロックフェスティバル / FujiRockFestival >> 2 回
  • サマーソニック / Summersonic >> 1 回

時代の雰囲気を上手く取り込む音

マッシヴの音が構築されたのはイギリスのブリストルという地方都市で、かの国の従来の流行派生地域とは一味違う場所から世界中を席巻するようなアーティストが同時期に多数輩出された注目すべき都市となりました。
イギリスは日本と同じ島国なので港湾都市が多くビートルズが有名なリバプールが規模的にも最大かつ有名で、ブリストルはイギリス南西部の中では最大の都市なようですが、国全体の規模としてはベスト10に入るか程度の規模となっています。
そんな都市からマッシヴアタックを始めトリッキーやポーティスヘッドといったいわゆるブリストル勢という塊をごくごく短期間に輩出し世界中から注目を集める場所となりました。
ユニットという名称にふさわしくメンバーは各自で80年代から地元のDJ活動から始まり、やがてユニットを組み独自の音世界を構築し音源をリリースするようになります。
2020年にまで時代が進んでしまっているので分かるのですが、非常に寡作で約30年の間に5枚しかアルバムが出ていませんが、そのどれもが非常に鮮烈な世界を提示していて後世・同世代に与えた影響の大きさたるや、といった感じですw
90年代に避けては通れないヒップホップの手法をイギリスにいながら最も上手く表現できたユニットとして今後も各所への影響を与え続けることでしょう。早く新譜出しなさいよもう。
その活動が活発だった時代が90年代後半ということもあり、日本の夏フェスとも縁が深いアクトといえます。
台風で中止となった1997年の2日目フジロックにセカンドステージのヘッドライナーに鎮座し、2003年のフジロックではメインステージのヘッドライナーとして登場。
苗場の夜の静かな時間に同時多発テロ後の世界を痛烈に皮肉ったテロップを流し鮮烈な印象を残しました。反戦などのメッセージ性も割と強め。日本だと忌避されがちな表現もイングランド人特有のウェットでニヒルな視点で音に流し込む特性の一端を見せつけました。
日本でストレートにやっちゃうと途端にダサくなるのは何でなんだろう。
その後2006年のサマソニではセカンドステージでのオオトリでDJシャドウのあと、かつ後にイギリスを代表するバンドとなるアークティックモンキーズが初来日したステージで圧巻の演奏を繰り広げました。
2010年にもフジロックのヘッドライナーとして来日。都合3度の公演を行っています。全部見てるなオレ。
当然ながら全部暗い時間帯で見たわけですが、暗闇が、いやあ合うねえ
Number55