ニューオーダーは80年代初頭より活動を開始し90年代後半日本のフェスに出るころには押しも押されぬ大御所としての地位を確立していました。

ロゴス(LOGOS)

NewOrder~エレクトリカを一般化した著名バンド

出演回数:3 回

  • フジロックフェスティバル / FujiRockFestival >> 2 回
  • サマーソニック / Summersonic >> 1 回

悲劇を乗り越えて…のイメージすら薄くなり

そもそもの成り立ちが悲劇的であったのにも関わらず、実は前身バンドより長い活動と積み上げた実績により最早そんな昔のことは…状態になっている稀有なバンドでもあります。
前身のジョイディビジョンにもそれなりの実績と影響力を後世に残しましたが、それとは全く異なる音楽性でもうひとつの金字塔をおっ立てた漫画のような展開をニューオーダーの辿った道のりは以後大きな足跡と影響力を残すこととなりました。
バンドを一新するにあたりその音楽はエレクトリックダンスミュージックと呼ぶにふさわしく、あれ?正にEDМの走りなわけですが、この手の音楽の源流を辿ると必ずニューオーダーに辿り着くと言っても過言ではありません。
80年代の音楽を勉強するなら必修科目のひとつになることは確実。それくらいあの頃の音全てを内包したバンドであると思います。
そう思わせるには充分な後発バンド達からのリスペクトがあり、ぶっちゃけお世辞にも上手いとは思えない演奏も歌唱力も全てが許せてしまうキャラクターの強さとそれを補って余りある楽曲の強さ。
イギリスのバンドってこういうバンド多いよね~の雛形の頂点に位置するといってもよく、彼らを受け入れられるかで英国音楽を好きになるかが決まるといってよいと思いますね個人的にはw
いわゆる典型的なロックバンドではないし、ロックヒーローとは真逆に位置する存在ではありますが、そこが80年代以降の真っ当なロックンローラー像を破壊する流れを決定付けることにもなったのではないかと。
酒と女とでかい車みたいな典型的なロックライフからは程遠い…酒は酷かったみたいですがw
日本では最初期に来日公演を行った後しばらく来日は途絶えていましたが(活動自体も途絶えていましたがw)2001年フジロックにセカンドステージのヘッドライナーとして突如来日が実現しました。(ニールヤングの裏という悩ましさ)
このステージでは当時スマパン以後の活動が注目されていたビリーコーガンがバックで参加するなど、何かとトピックのある演奏となりました。
2度目のフジロックとなった2005年にはメインステージ最終日のヘッドライナーとして堂々の再登場。準トリはモービー、クロージングにプライマルスクリームを従えることに。
このステージではかつてのなんだか頼りない演奏とは一線を画し、予想を裏切る(?)しっかりした演奏でもって少し不安視されていた空気を一掃したのでした。
まあそんな不安があることがどうかとは思いますが、彼ららしい瞬間だったと思います。
サマソニには2012年にブッキングされました。こちらもセカンドステージのトリに配置されることに。このころはピーターフック抜きの少し寂しい編成ではありましたが、ここに置くこと以外は考えられないくらいの大御所バンドであることを世にしめすには充分の演奏を繰り広げました。
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