オアシスが見せる日本のロックフェスでの派手な存在感が今でも鮮烈な記憶として残っています

ロゴス(LOGOS)

オアシス~英国国民的バンドがフェスで見せる顔

出演回数:3 回

  • フジロックフェスティバル / FujiRockFestival >> 2 回
  • サマーソニック / Summersonic >> 1 回

正真正銘のロックンロールスター

90年代初頭、マンチェスター、この属性の強さは誰もが知るところですが、最も売れ最も知られ誰もが羨む超人気バンドとなったのがオアシスでした。
あまりにも有名なギャラガー兄弟ですが、日本での最後の演奏となった2009年のフジロック直後に世界一の兄弟喧嘩の後に離散してしまいました。
振り返ると90年代最も成功を収めた英国バンドであり、既に解散から11年も経過しているわけですが、もしかしたら20代の音楽ファンにとっては伝説級のバンドとなっているのかもしれませんね。
その素晴らしい楽曲の一部はノエルお兄ちゃんソロのライブで披露されているわけですが、やはりリアム弟ががさつに歌うことで完成する楽曲もあり当時を知る者としては一抹の寂しさを感じる次第です。
そのライブは伝統芸みたいなものであの某楽曲が来るぞ!来るぞ!のワクワク感だけで一日が過ぎるというか、そのフェスの一日がその瞬間に集約されるかの如く存在していました。
まああえてそこを外す人達もいるんでしょうけど、フェスで見られるんだという高揚感が会場全体を支配していたような空間だったと記憶します。
2001年のフジロックでいうならあの英国バンド3連荘の最後に鎮座し、大袈裟でなく見ている人全員で正座しながら待っていたような心境だったんだと思います。
これぞ「フェス映え」。まあ当時は映えるなんて言葉はメジャーに使われていなかったですが、今振り返るとフェスが映える、跳ねる瞬間があそこにあったと言わざるを得ません。

再結成のタイミング

当時はどうせいつもの兄弟喧嘩、切っても切れない本当の肉親なんだしいつか元の鞘に戻るでしょ、なんて呑気に構えていたものでしたが、その後定期的に持ち上がる再結成話が現実にならないところを見ると、どうやら本当に袂を分かったようですねw
でもってこんなかつて大人気だったバンドの再結成のタイミングについて考えてみようと思うのですが、ここ10年で日本においてこんなタイミング、こんな理由で再結成するのは理にかなっているねというものがひとつありまして。
それは(不謹慎ながら)震災のような大災害がきっかけになるということなのですが、代表的なモチベとしてよく聞かれるのは「勇気づけるため」ですよね。
別にそうやって利用するのがどうこう言いたいわけではないですし、そんなつもりも毛頭ないのですが、日本においてはそういう経緯で再結成が図られるのは割と地域的な特殊な事情があって面白いなあと思う次第です。
とはいえコロナ禍で再結成、というのはいくら世界的な災厄といっても微妙ですかね…w
Number55