Radiohead~ここ極東の国日本でもフェス参加が話題になるような現存するバンドとしては最大級の結果を残す存在。

ロゴス(LOGOS)

Radiohead的な表現は日本にも波及

出演回数:3 回

  • サマーソニック / Summersonic >> 2 回
  • フジロックフェスティバル / FujiRockFestival >> 1 回

どうみても世界一

その音世界は決して万人に受け入れられるようなバンドではない。そのルックスもそこまで過激で圧倒的なものでもないw
それでも90年代にシーンに登場して以来、英国を飛び出し米国をも席巻しここ極東の島国にも届くくらいの圧倒的な存在感。
それがレディオヘッドというバンドの真の姿であります。
円熟という言葉を拒否するかのようなその活動形態はありとあらゆる表現者の手本として有効で、自分達の手で確保した安全地帯からスイスイと逸脱していきながらも新しい場所でまた新たな安全地帯を確保出来るポテンシャルの高さがあります。
前作とまるで似ていない(多分に最先端のトレンドの)音を出しては常に高評価を得るサイクルが定着している、バンドというより表現者集団という呼称こそふさわしい、そんな形容しがたい人達がレディオヘッドという記号の元に集っているのです。
なもんで常に新鮮でいられる表現の場という形容詞の方が正しいのではないでしょうかと。
いわゆるロックバンドが進むべき道、大いなるリフレイン、繰り返しの作業、焼き直し、伝統芸能といった安住の地を拒否し続けているのがレディオヘッドというバンドのアイデンティティなのでありましょう。
アンダーグラウンドシーンには散見されるような形態ですがこれを大衆音楽の分野で行うのはなかなか難しい作業でありまして、むしろ成立するのかしらと当時は訝しく見ていた自分がいました。
具体的にはじりじりと変化をしていた初期3枚の音源から急に変貌を遂げたKIDAがあったわけですが、ここからギアを上げたかのような快進撃が始まります。
こういったドラスティックな変化をしたバンドがどのような結末を辿ったかはそれまでの歴史で明らかなわけですが、おそらくその決まりきった結果から遥かに逸脱した殆ど唯一のバンドだったと思います。以後それに追随した人達も頭に浮かびませんしね。
それもリスナーが入れ替わるわけでもなく初期についた聴衆がそのまま新しい音にもついてきてくれたことが奇跡としか言いようのないこととなりました。
半ば強引に進化を促していたわけですが、見事にバンドもリスナーもそれを乗り越え新たな地平へと導いたわけです。
これ割と歴史的出来事なのではないかとすら思います。他に思いつかないもの…。EVA?それくらいしか。 そんな彼らが全くなんの脈絡もなく奏で始めたCREEPのイントロ。日本の夏フェス最大風速は嵐のレッチリと共にここにあったと言えます。
そういえば遥か昔にR始まりのバンドに大物が多い!という都市伝説がありましたが、レッチリ、レイジに始まりレディオヘッドと現代でもそれ、続いているかのようですねw
Number55