海外フェスとの被りにも負ケズ
トリを見てみると安定の開催となりましたが、トリ前のALESSO、セカンドステージのフローライダーとマークロンソンの並びだったりと世界的潮流をしっかりとノンタイムで取り入れるサマソニの長所が思う存分発揮されました。
全体の4割を占める70組弱が初登場となるなど、新芽のような動きはきっちりと提示して新規客と既存客に希求する動きはサマーソニックを形作る中心にあるものなのでこの流れを止めるわけにはまいりません。
その分90年代の価値観が薄れてきていていわゆる既存客が好きそうなかつてのサマソニの大部分を形作っていたロックバンド達の居場所が狭くなりつつあるわけですが、この流れを逆流させることは世界的潮流から取り残されること。
今後に繋がること継続させることが大前提なわけで顧客の入れ替わりはある程度は仕方ないのであります。
その受け皿として別イベントとしてラウドパークを行ってきたり工夫をこらしてきているのですが、そのハード系特化イベントのラウドパークも翌年2017年には休止になってしまうことに…。
もうひとつの流れとしてアジア系特化のステージが継続となったことが挙げられます。
政府主導のインバウンド政策で海外からの旅行客がどんどん増加することになりフジロックやサマソニのような洋楽系フェスに従来の日本在住の欧米人に加えアジア近郊の人達が旅行のついでに参加する事例が増えてきました。
確かに10年代半ばから秋葉原やお台場のような首都圏の観光地でアジア系の旅行客が目立つようになってきて、フェスの会場でも見られるようになった気がします。
コロナ前の良い流れのままの日本がそこにあったのですが、なんだか遠い昔のような気もしますねw
果たして元に戻るのでしょうかこの世界は。
最後に。2016年のフェス全体のトピックとしてはベイビーメタルの4大フェス同時制覇にあるのは間違いのないところ。
この突如として現れた日本発のメタルバンドは世界中で話題を集めることとなり、大人の悪ふざけで始まったいちアイドルグループ派生の企画ユニットがまさかまさかのオールタイムで日本を代表するアクトになるとは立ち上げの段階で一体誰が想像したことか。
アニメや漫画絡み以外でここまでブレイクするとは…まあアイドルも世界的コンテンツですからね一応はw
かといってこれに続くものが無いのが気になるところ。この辺は国家的戦略物資として捉えている韓国との違いが明確に現れているのではないかと思います。BTSもなかなかすげえ。