ヴァクシーンズはキャリア10年に達し初期のパンクロック調から音源ごとに成長と変化を遂げ正調ロックバンドの系譜を辿る現代ではあまり見ることの出来ないバンドといえます。

ロゴス(LOGOS)

Vaccines~真っ当なロックバンド

出演回数:3 回

  • フジロックフェスティバル / FujiRockFestival >> 2 回
  • サマーソニック / Summersonic >> 1 回

ワクチンズではないのね

BSの世界のニュースで最も使われる単語となったVaccines。ん?見たことあるぞとなるわけですが、ロック夏フェスの世界線ではヴァクシーンズとなるわけです。
ここまでタイムリーな名前をユニット名に冠しているのですが、当人達にはこの分断状況を意図するような意味合いはないように思われます。
なんてったって結成は2010年辺りですからねw
この状況を予見していたわけではないでしょうが、現状どの国においても分断の象徴となってしまいそれまで醸成されていた世界中の分断の気運が更に深まってしまいました。
気になったのでワクチンの語源を調べてみたら、ラテン語の雌牛、つまり人類が最初に作った天然痘ワクチンが雌牛由来だったことがその理由に挙げられます。
バンドとしてはこちらの意味合いの方が強いのかもしれませんね…まあ英語圏ですが…。
このコロナ渦が始まる前は対処療法的なイメージが強かったのでそれからかもしれませんが…、まあ分断の象徴になってしまったのは本位ではないでしょう。
それはさておき、バンドは2010年に結成され音源が発表されるやいなやあらゆる媒体で期待のニューカマーとして最大限の賛辞を送られることに。
こういったバンドは毎年何組も出てくるわけですが、いわゆるストレートで真っ当なロックバンドがその地位を獲得したことは実に数年ぶりだったように記憶します。
それくらい当時の状況はバンド形態は壊滅的でありました。
突如として登場したクラッシュ直系のド直球リバーブ深めのバンドサウンドはあっという間に極東の地にまで響くことになりました。
とここまでの情報だと時代遅れの古臭いロックバンドのようにも思えますが、音はしっかりゼロ年代を噛み砕いていて2010年代でしかあり得ない今を感じさせる音と言えるんですね~新世代のロックバンド。
デビュー翌年2011年、春のアルバム発売後の夏にフジロックフェスティバルに初登場するのはもはや規定路線のようにも思えました。
UKの新人ロックバンドがグリーンステージの早い時間でお披露目される。00年代初頭では当たり前だった光景が久しぶりに帰ってきたのでした。
翌2012年、今度はサマソニにブッキングされることに。こちらもメインステージ中段に配置され改めてバンドのプレゼンスの高さが感じられる差配となりました。
2015年2度目の登場となったフジロックでもグリーステージの早い時間帯で演奏しました。
今後はもっと良い位置でのブッキングが期待されるバンドのひとつです。
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