フジロック2011は特別な年の特別なフェスとしてしっかりとその立ち位置を確認する年となりました。日本が大変な時期に開催する意味をかみしめながらのフェスとなったのでした。

ロゴス(LOGOS)

2011年にフジロックをやる意味

2011-07-29

グリーンステージ/GreenStage

ホワイトステージ/WhiteStage

レッドマーキー/RedMarquee

レッドマーキー(深夜帯)/RedMarquee(Midnight)

フィールドオブヘブン/FieldOfHeaven

オレンジコート/OrangeCourte

ルーキーアゴーゴー/RookieAGoGo

オールナイトフジ(オレンジコート)/AllNightFuji(OrangeCourte)

2011-07-30

グリーンステージ/GreenStage

ホワイトステージ/WhiteStage

レッドマーキー/RedMarquee

レッドマーキー(深夜帯)/RedMarquee(Midnight)

フィールドオブヘブン/FieldOfHeaven

オレンジコート/OrangeCourte

ルーキーアゴーゴー/RookieAGoGo

2011-07-31

グリーンステージ/GreenStage

ホワイトステージ/WhiteStage

レッドマーキー/RedMarquee

レッドマーキー(深夜帯)/RedMarquee(Midnight)

フィールドオブヘブン/FieldOfHeaven

ルーキーアゴーゴー/RookieAGoGo

オレンジコート/OrangeCourte

2011年の夏フェスの立ち位置

2011年3月11日。東北を中心にした平成では最大規模の地震が発生し、日本人の価値観を変えるような大きな出来事となりました。
こと音楽においては語るべき言葉を持たない者はただただ沈黙し、先を照らす言葉を持つ者はただただ演奏をするようなある種の残酷さを抉り出すことになりました。
それに対しては是非もないんですが…。個人的には従来漠然と感じていた死生観がますます鮮明になったように思います。
ヒトが無力なことが受け入れられるようになり、祝祭としてのフェスが持つ神秘性がより浮彫りになってきたのではないでしょうか。
お祭りの成り立ちはシシャへの鎮魂だったり、生き残った者の生の謳歌だったりすることに確信が持てました。
全てを忘れて楽しむ、これが出来ることのなんと幸せなことかと。改めて思います。
震災直後に開催予定だった宮城のアラバキフェスが夏に延期となり、4か月後のフジも開催するかいなかの検討があったようですが、こんなときだからこそフェスティバルの社会的意義を見つめなおし、開催すべき理由がそこにあると高らかに宣言すべきだと思います。
震災直後によくSNS等で言及されていた被災地以外は普通にしっかりと経済を回そうの合言葉はその通りでありまして、普通のふりして効いてないよアピールが最も周りを安心させるアクションとなるのです。
コロナみたいな感染症では不発となりますが、こういった一過性の災害には有効な手になりえます。
夏の終わりに延期開催されたアラバキではとてもスピリチュアルな空間になりましたが、いつも通りの観客の笑顔が戻っていてそれが何より鎮魂になると感じました。
フジロックに出るような芯の強いアクトはそれが肌感覚で分かっているアクトばかりなので、特にしんみりするような瞬間は殆どなく例年通りの日常の全てを忘れるような幸せな空間が広がっていました。
願わくばそれが出来るだけ続くように。お祈りしときますねw

2011年の世界情勢

日本で発生した災害の様子はほぼリアルタイムで全世界に拡散し、文明の発達した社会においても自然の前では人間の存在なんてちっぽけなものだということを改めて再確認させられる出来事となりました。
この年に最も鮮烈な出来事といえばSNSから広がったアラブの春でしょうか。
真の意味での民衆による緩やかな革命が成立した象徴的な出来事であったと思います。
この出来事の顛末としては幕末の日本と同じで新たな利権集団が形成されただけのこととなりましたが、それが成る事実こそが大事。
時代は確かに変貌しつつあったのでした。
Number55