フジロック2015では前年の結果を受けより良い方向へ軌道修正をするため模索の年となりました。乖離してしまった国内シーンとの擦り合わせには多少の摩擦を生むことに。

ロゴス(LOGOS)

2015年粛々と新生フジロックに

2015-07-24

グリーンステージ/GreenStage

ホワイトステージ/WhiteStage

レッドマーキー/RedMarquee

レッドマーキー(深夜帯)/RedMarquee(Midnight)

フィールドオブヘブン/FieldOfHeaven

ルーキーアゴーゴー/RookieAGoGo

2015-07-25

グリーンステージ/GreenStage

ホワイトステージ/WhiteStage

レッドマーキー/RedMarquee

レッドマーキー(深夜帯)/RedMarquee(Midnight)

フィールドオブヘブン/FieldOfHeaven

ルーキーアゴーゴー/RookieAGoGo

2015-07-26

グリーンステージ/GreenStage

ホワイトステージ/WhiteStage

レッドマーキー/RedMarquee

レッドマーキー(深夜帯)/RedMarquee(Midnight)

フィールドオブヘブン/FieldOfHeaven

ルーキーアゴーゴー/RookieAGoGo

改革断行

2015年という年は従来のオルタナフェスの側面を強調したフジロックが事実上軌道修正を図った年として記憶されることとなりました。
オレンジコートの廃止を断腸の思いで断行し、各ステージの出演アクト数も減少させスリム化を図ることに。
そしてフジロック的ではないという謎の意識で排除されていたアクトをきちんとブッキングさせること。今回の改革のキモはここにあると思います。
乖離気味だった日本音楽シーンとの邂逅(そんな大げさなw)を果たしたフジロック。洋楽系フェスが生き残るには致し方ないわけですが、果たして国内隆盛の音楽がふさわしくないのか?という問いには否と反応するしかありません。
むしろそれこそリアル。日本の空気を反映したものなのですから受け入れるしかありませんね。
千年規模の大災害を経て元鞘の自民党に戻り見せかけの繁栄を享受している日本をリアルに描き出すには必要なピースなのですから。
しかしながら90年代の真に乖離していた時期とは一味違いオルタナの空気をエッセンスに入れたアクトが多いのも事実。
食わず嫌いは良くないのであります。まあ歳取ると受け入れにくい土壌が出来ているのも仕方ないとは思いますが。
結局年寄りを受け入れられなかった自分達へのしっぺ返しが今眼前に繰り広げられているわけです。
オルタナ的ではないという謎の選民意識で乖離してしまったフジロックをもう一度リセットするいい機会になったわけですが、今後はこの路線をポジティブに受け入れていくべきなのではないかと思います。
フーファイにモーターヘッド、ミューズにデッドマウス、ライドにノエルと一線は守っているわけですからこの一瞬の呉越同舟を楽しむモードにしていこうと思います。
オレンジコートは無くなり縮小となりましたが、それでも世界中のグッドバイヴスのアクトを紹介するフジロックの長所はまだ失われたわけではありません。
苗場という場のマジックもまだ健在なのは言うまでもありません。天候の牙の剥き具合も相変わらずで…まあここは新参者には厳しい所業ではありますがねw
フジロックが持つ元々の魅力と体力はまだまだ健在なわけでして、それは例えば2021年の邦楽だけのフジロックでも全く色褪せることなくそこに存在していましたから、大丈夫。
邦楽アクト目当てで来場した層を泥沼に引きずり込む仕掛けはまだふんだんにあるわけですからまだ希望は残っていると言えますねw
とにかく生まれ変わろうと必死に努力しているフジロックを見守る心境へと辿り着いたのでした。
Number55