朝霧JAMの2010年開催では世の中の流れとは切り離された緩やかな空間を作り上げフェスの幻想を盤石のものに仕立て上げました。

ロゴス(LOGOS)

朝霧ジャム2010が記念すべき10度目の開催

2010-10-09

レインボーステージ/RainbowStage

ムーンシャインステージ/MoonShineStage

2010-10-10

レインボーステージ/RainbowStage

ムーンシャインステージ/MoonShineStage

キャンプの地位向上とともに

このころからでしょうか、もうちょっと前の時期からキャンプメーカーとの緩やかなコラボレーションが目立つようになりキャンプグッズの売り上げに貢献したフェスのひとつと言えると思います。
フジロックほどではないですが、開催直前の週末ともなると靴を新調したり雨具を揃えたりするお客さんでアウトドアショップがごった返す光景が当たり前になってきました。
国内フェスの開催が当たり前となり、回を重ねるごとに雨の頻度も増えてきたタイミングでやれゴアのレインウェア一つあれば快適だとかゴアのシューズひとつあれば普段使いでもいけるとかローカルネットワークでの情報が伝播し、アウトドアメーカーへの注目が集まるようになりました。
フェス以前と以後では国外メーカーの取り扱い頻度が変わってきたように感じます。
それは実店舗が不要でネットでの売買が主という発展形態もそうでしょうし、欲しい情報が簡単に手に入る環境整備が進んだことなどが要因として挙げられます。
それに加えて細部に拘る国民性といいますか、他人が持っていないギアを求めてネットサーフィンにいそしむ層が増えたのではないでしょうか。
それどこで買ったん?という人が多くなりました。
もはや量販店で買えるメーカーは逆に見向きもされない雰囲気が醸成されつつあります。
アウトドアショップにいけば夏フェスを紹介する冊子が置いてあったり、雑誌も種類自体が増えたように思いますし日本全国で開催されるフェス特集をするようなアウトドア雑誌ばかり目立つようになりました。
まあ一種のブームですよね。
そこにきて今回のコロナ禍ですよ。人と濃厚に接触しないキャンプは恰好のレジャーになりました。
フジロックの場合、テントは張れますがテントサイトで火を使うことは禁止。要は練るだけの場所というわけですがそれでもキャンプのさわりを感じただけでもその貢献度は高く、フジロックでアウトドアに目覚めた層が朝霧に流入してくる幸せな流れが確立したのでした。
ただ燃える炎を眺めるだけでこんな癒されるもんなんだと都会人が気付くことが出来たことに感謝したいと思います。
ああメンツの話一切してねえw

2010年のネット事情

重要なトピックとしてはその後の数十年の流れを決定づけたYahooがGoogleの検索エンジン結果の提供を受け国内検索エンジン市場が完璧に統一されたことが挙げられると思います。
とにかく作り手としてはYahooの独自過ぎる検索結果に辟易していたというか、Googleみたいに施策した結果がすぐに目に見えて分かるような動きを一切しない傍若無人ぶりが解消されることにWeb業界は沸いた瞬間がそこにありました。
なんせYahoo上位表示を売りにするようなSEO業者がいたくらいですからね、その効果ももちろん大きいわけですがあまりにも独自すぎてYahoo検索では欲しい情報に全くたどり着けない状態だったのです。
Googleはその辺きちんとユーザーフレンドリーにこだわって日々検索エンジンが進化しているので、ここで負けるようなら納得出来る環境がやっと整ったのでした。それにより寡占状態にもなってしまって別の問題になったのですがそれはまた別の機会に。
Number55