地味なようでいてしっかりと存在感を出しているフェス。メンツ重視の層には朝霧ジャムは魅力的ではないかもしれませんが、環境重視層にはパチンとハマるフェスであることは間違いありません。
実際にラインアップ発表前にチケットが瞬殺しているところを見てもあそこで誰が見られるかということよりもあの季節にあの場所でキャンプをしながらフェスを楽しめるホスタピリティの良さにこそ価値がある層に支えられていることに他ならないのではないでしょうかと。
メンツに関してはあの緩い環境に映えるアクトをセレクトして集めてくることへの信頼感は揺らぐことがないというか。
実際どの場面を切り取っても朝霧だね！という瞬間に溢れていますから。
それだけに近接の駐車場が争奪戦なこと、入場直後の場所の確保が殺伐としていることｗ、少し離れたふもとっぱらに小さくてもいいからステージを設置してもらいたことなどなど、まだまだ改善の余地があるように思います。
といっても些細なことですが…。ふもとっぱらから動きたくなくなる層が見ているとそこそこいるようなので、勿体ない。
夜はかなり冷える朝霧の環境ですが、実際は１０月の関東は大型の台風が来襲する危険性も多少孕んでおり実際に2019年は台風接近による中止に追い込まれてしまいました。
山ですから上陸しても弱まるのですが、秋の台風は南よりも日本列島の中心辺りに直接上陸する可能性も高く風はともかく雨量はそこそこになるようです。
季節は少々ズレますが天神山でも雨量だけは半端なかった記憶が。
もうひとつ地味～な難点はF1開催と重なったときの東名高速及び中央高速の混雑が挙げられます。
開催は鈴鹿なので影響ないようですが、あれもキャンプ併設みたいなイベントなので車必須なところがあり、関東から向かうには高速を使うしかないわけで。日曜の夜時間はF1帰りの車で高速が渋滞するというからくりになってます。
秋の行楽シーズンの弊害ですね。仕方ないところですが。

大方の予想を覆しトランプが米国の大統領となったことで世界が新たなフェーズに入ったことを痛感した2016年。
それ以前にも自国第一主義的な主張をする政党や個人が各国で台頭してきた動きが散見されましたが、まさか大国アメリカがその方向に舵を切ることになるとは…。世界中に衝撃が走ることとなりました。
その流れの中でイギリスが鉄壁の政治的互恵集団に思えたＥＵからの脱退を決めたり現代まで続く混迷の時代を予感させるような出来事が相次ぐことに。
しかしながら暗い時代が到来したわけではなく揺り戻しの動きともいえ、トランプも劇薬としては程よい塩梅のものでしかなく僅か４年で瓦解したのもそれはそれで良かったのではないかと今振り返るとそう思う次第です。