2018年に開催された秋フェスの朝霧JAMですが例年になくメイン感のあるヨラテンゴとジョンバトラートリオという両巨頭を迎えいつもよりフェス感マシマシで行われました。

ロゴス(LOGOS)

2018年の朝霧ジャム~18年連続18回目の開催

2018-10-06

レインボーステージ/RainbowStage

ムーンシャインステージ/MoonShineStage

2018-10-07

レインボーステージ/RainbowStage

ムーンシャインステージ/MoonShineStage

ツボを押さえたメンツ

この時期の他フェスを振り返るにあたり、殆どのフェスでシーンとの乖離が問題になる場合が多いわけですが、この朝霧ジャムに限ってはそんな問題を遡上に挙げることすら躊躇われるくらいでその一点をもってしても正に浮世離れというフェスの本質に最も近しいフェスであるといえます。
よりマスに近づけてもよし、よりマニアックに振れても一切集客に影響なし。これだけでも場のマジックだけで飯が食えることの盤石さが分かりますね。
他フェスと一線を画して孤高の存在になっていることがよく理解できます。
回数を重ね18度目の開催となった2018年。過去の亡霊にすがることもなく、かといって今をビンビンに感じさせるような空気もまとわず…誰もが羨む存在のフェスとなりました。
ここまできたらもう何をやってもビクともしないんだろうなという感じです。
そんなフェスが台風、そしてコロナと3年連続で予想外の外的要因で開催出来なくなるとは…人生とは全く分からないものですね。
台風は…今まで確かに危惧されてはいましたが、地理的にあまり影響を受けにくい土地でもあるわけで数十年に一度あるかどうかではあると思います。
しかしながら2019年のこの10月の台風19号は災害続きの日本においても記憶に残るような被害をもたらしました。
関東でそう感じるくらいなのでかなりのヤバさだったと思います。武蔵小杉のタワマンが大変だったり…。
割と失念しがちですが、開催地は富士山麓ですからね。あまり想像したくないですが、富士山がもし噴火なんてことになったら一発でどうなるか分からない地域に含まれているわけです。
どうも日本という国はそういった危ういバランスで均衡をかろうじて保ってる国なわけで、首都直下地震が必ず来ると言われているのですから一気に世情が不安で満ちることは明白なわけです。
果たしてフェス文化はそれを乗り越えられることが出来るのだろうか…そんなことが頭をよぎります。
昭和以降の日本は運が良かっただけなのですから。それは兵庫の地震から東日本大震災で身に染みたはずですが、すぐに忘れやすいのが欠点でもあります。
フェスがある日常が当たり前ではないということが…現時点で最後の開催となった2018年の朝霧ジャムを思い出すとそのありがたさが余計にのしかかってきます。
早くフェスが当たり前に開催される日常を取り戻したいですね。2022年はすべてのフェスが開催されますように願っています。
Number55