ArcticMonkeysはアルバム2枚リリース時点でロックフェスのトリを飾るなどキャリア前半で既に快進撃している同世代よりも頭一つ抜けた存在となっています。

ロゴス(LOGOS)

アークティックモンキーズの恐るべき創造性

出演回数:4 回

  • サマーソニック / Summersonic >> 3 回
  • フジロックフェスティバル / FujiRockFestival >> 1 回

ロックの権威復活

ロックンロールの長い歴史の中で停滞気味と後世に評されるであろう2000年代においてアメリカのストロークスとイギリスのアークティックモンキーズは中興の祖として崇められる存在になるかもしれません。
それくらいの激しいインパクトを引っ提げて彼らは日本に上陸しました。
その才能は圧倒的でまだロックミュージックにもこんな可能性があったのかと驚きをもって迎えられました。
アンサンブルはシンプルながらもそこにあるべき姿で完璧な新しい姿勢を提示し、新世代の脅威となり旧世代を駆逐すべく派遣された神の使いのようでもあります。
殆どアンプ直のようなシンプルな音を組み合わせている作り、それでいて最新型のうねりを見せる曲の骨組みなど、こりゃもう同世代バンドはパクリがいあるなーのオンパレードw
グランジ以降の典型的なロックスターからは逸脱した佇まいがやっと自然体となった時代に突如登場したハイブリッドのロックスターと言えるでしょう。
対となる存在として比較されまくるストロークスのスタイリッシュさとはまた違うイギリスの若者ならではの飾らない斜に構えた普通の、本当にごく普通のいでたちがより彼らの音楽の凄まじさを際立てているようにも思います。
いわゆるロックスターって日本でもほぼ見られなくなりましたからね、こういうのは時代の要求なのでしょう。
日本のフェスではサマソニに3度、フジロックに1度出演しています。
特筆すべきはサマソニで、2度目の登場かつまだ円盤が2枚しかリリースしていない段階でのメインステージのトリ抜擢となりました。
この時期にそこまで短期間で上り詰めるバンドはおそらく今後何十年も出ないのではないかとされるくらの快挙となる出来事でした。
この事実をもってしても彼らのスケール感の大きさが分かるというもの。
例えば過去を思い出してみてもまだ日本にフェスが無かった時代にセカンドアルバムの時点でトリを任せられるようなロックバンドがいくついたかを考えてみるとその凄さが分かると思います。
思いつく限りだとイギリスではオアシス、レディオヘッドくらいでしょうか。
アメリカだとガンズンローゼズ、ニルヴァーナくらいしか思い浮かばないですね…。日本シーンとの乖離という別のファクターもあるので。
洋楽全盛期でもこの程度なのですから。アークティックモンキーズは大事に育てないといけませんねw まさに恐るべき子供たちの形容にふさわしいロックバンドといえます。ただし未成年がタバコ咥えてるのはあちらの国では問題ではないのだろうかw
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