エルヴィスコステロ~その長いキャリアの中でヒット曲が多数ある世界でもトップクラスの実績と評価を持つ稀有な存在であるといえます。

ロゴス(LOGOS)

ElvisCostello~偉大なるイギリスの良心

出演回数:4 回

  • フジロックフェスティバル / FujiRockFestival >> 3 回
  • サマーソニック / Summersonic >> 1 回

唯一無二の声の持ち主

長いキャリアを誇るコステロですが、1970年代~20年代まで実に50年近く活動を継続しています。
長いスパンのお休みは殆どなくライブも精力的でその創作意欲の旺盛さには頭が下がる思いがします。
いつの時代もどこかの界隈に属しているようでいて常に孤高の存在を保ちコステロ節とも言えるような独自性でもってあらゆる時代であらゆる層から尊敬を受けているのは正に驚異的と言えるでしょう。
年の離れた世代からディスられたりとか同世代からの嫉妬的なものとかあまり聞いたことがないので、この一点をもってしてその真摯な姿勢とミュージシャンシップが圧倒的ということの証拠なのではないでしょうか。
登場時点で既に老獪な印象で(ロカビリー調)常に古めかしいようでいて普遍的な音を出していると思います。
大御所となって尚凝り固まった活動をするわけでもなく出来るだけ革新的でいようとするその姿勢はやっぱりいつまで経ってもカッコいいなと。
特筆すべきはやはり他の追随を許さない特徴的な声。圧倒的な存在感の半分を占めているんじゃないかと思われるくらいの全てを吹き飛ばす声のパワー。
こういうズルい武器を持っていることも長い活動の中では必要なことなのでしょう。いつまでも変わらないですしね。見た目も。
日本のフェスではフジロックにもサマソニにも参加経験がありますが、アトラクションズ名義では一度も来てないんですね…。ソロ表記が一回、盟友スティーブナイーブと競演が一回、それ以外はインポスターズと競演名義となっています。
まあそういうモードだったのでしょう。
イギリス色強めなフジロックにおいて重要なワンピースとなっていてあるときはマッシブアタック前の準トリだったり、あるときはレディオヘッド前の準トリだったり、サマソニでもスペシャルズ前の準トリだったりとここしかない!というスロットで全体を引き締める役割を与えられています。
ここに置いておけば間違いないという思惑にすっぽりと当てはめることが出来る稀有な存在であると言えます。
実際豪華な感じが出ますし。2003年のフジロックも実はレディオヘッドが決まりかけていたという裏話がありますし、その構想は10年越しで実現したことになります。
現状最強のコマであるレディオヘッド前というのは素人考えながら難しいと思いますし、サマソニのストロークスやサカナクションも悪くはないんですが、相乗効果とこれこれ感があまりないと言う気がします。
Number55