ManicStreetPreachersは英国やウェールズで超人気バンドとして君臨し幾多の難局を乗り越えて活動を続けてきた英国産骨太バンド

ロゴス(LOGOS)

マニックスが紡ぐ壮大な物語

出演回数:4 回

  • サマーソニック / Summersonic >> 2 回
  • フジロックフェスティバル / FujiRockFestival >> 2 回

始まりは鮮烈に

後にも先にもアルバム一枚出して解散するなんて大言壮語を吐きながらシーンに登場した人達は彼らしか(その後同じことしても二番煎じなので誰も追随しないでしょうがw)いません。
そのセンセーショナルな見出しに踊らされ、音を聞かない層は単なるハイプじゃんとか目立ちたいだけじゃん、とかハナからそっぽを向かれる要素満載だったわけですが、その後その宣言は撤回され意外にも活動は長続きしていくわけですが、もちろん彼らの作り出す音楽が本物だったから活動が支持され続けられたことに嘘はありません。
ファーストインプレッションが鮮烈であるがゆえに逆にハードルがあがってしまったはずですが、そこを悠々と乗り越えるということは才能が破格だったからに違いはありませんね。
実際音源がリリースされるごとに深みを増す作品たち。作品に嘘がないのなら支持されるのは当たり前。
そうでなければ30年近くコンスタントに活動が続けられるはずもなく、デビュー時にそんないざこざ?があったことなど誰もが忘れるくらい地に足のついた活動をマニックスは続けていくのでありました。
途中メンバーのひとりが失踪し、現在でも行方不明なままなわけですが、長い活動の間には幾多の悲劇に見舞われているバンドでもあり、いつ解散してもおかしくない状態に幾度も陥りましたがその度に手塚治虫の描く火の鳥の如く鮮やかに復活を遂げました。
いろんな経験を飲み込んで作品に落とし込み、世間に溢れるエモなる単語を一番体現しているのはマニックスなのではないかと個人的にはそう思います。
そんな困難を乗り越えた先にある2001年のトラビス、マニックス、オアシスが集ったフジロックの強烈な無敵感は今なお日本の夏フェスが到達した最高点であり完全無欠の金字塔として記憶されています。

事実は小説より奇なり

ドラマがあるバンドというのはやはり感情移入してしまいますが、英国にはこういったバンドが数多く存在していて仮にバンド系の漫画原作をやるとしたら失礼ながらネタにしたい出来事が沢山ありますw
そういう意味ではマニックスとニューオーダーの解散してもおかしくない状態から活動を継続していったらいつの間にか国民的人気バンドになっていたというシンデレラストーリーは漫画や映画になってもおかしくないくらい劇的であると思います。
映画や小説は置いておいてジャンル目線でいうと多種多様な日本の漫画アニメですが、ことバンド系のものとなるとベックやバンドリけいおんなど意外と層が薄く、音楽に対する関心の薄さがモロに反映されていると思わざるを得ません。
ジャンプやマガジンなどでふわりとした題材ではなくしっかりとバンドの醍醐味を描き出し、時代を作る、風向きを変えるような作品、始まらないかなあなどとこのフェス全盛期の今のうちにやらないとならないのではと何故か焦っていますw
Number55