PetShopBoysは日本の各種夏フェスで演奏しロック一辺倒にならないようにバランスの取れるアクトとして重宝される英国発のシンセポップデュオです。

ロゴス(LOGOS)

ペットショップボーイズ~どこに配置しても存在感溢れる

出演回数:4 回

  • サマーソニック / Summersonic >> 2 回
  • ソニックマニア / SonicMania >> 1 回
  • フジロックフェスティバル / FujiRockFestival >> 1 回

独特のキラキラ感でフェスを彩る

日本国内でも一躍知れ渡ったのが80年代半ば。そこから現在まで浮き沈みを最低限に抑えつつ活動を続ける代表的なアクトと言えるでしょう。
その知名度は洋楽全盛だった80年代らしい高さがあり、日頃音楽を追わなくなっている層にも届いていた存在だと思います。
おそらく「まだやってたの?!」なアクトナンバーワンなのではないかとw
いや、まだバリバリやってるわ!というツッコミとセットで日本中で繰り広げられる日常がそこにありそうです。
初期にヒット曲を出し知名度爆上げで音楽ファン的には意欲作を頻繁にリリースしている印象のままですが、世間的には忘れられている状態という…。
事実フジロックでメインステージのトリ前というかなり大きいスロットに配置された際にはライト層のまだやってたんだ、な反応がかなりありました。
もちろんイギリス国内ではそんなことないんでしょうがねw
しかしながら実際にフェスで見てみるにはそのヒット曲の多さから実にふさわしい存在であると言えるでしょう。
音のキラキラ感とも相まって夜の帳と絡みあい通常の凡百のロックバンドには出せない味があると思います。
活動当初から既に独自の椅子に座っていた感がありましたが、それがキャリアを重ねることによって更に際立つようになり唯一無二のアクトとなりました。
90年代~00年代を経てダンスとロックバンドの融合などジャンルの細分化とボーダーレス化が進み、結果としてペットショップボーイズの業界内のプレゼンスが高まる展開となりました。
いわゆるロックフェスに配置しても浮くことなく居続けることが出来、むしろ周りがすり寄ってきているような状況さえ現出するようになりました。
本人達は変わらず活動を続けていても周りの状況が変化したことによってより浮き立つようになったのでした。
ロック的な文脈で語れないアクトではありますが、周りに配置されるアクトによって意味合いを変化させ相乗効果を生むことも可能な時代となりました。
井上陽水とケミカルに挟まれたり(ポップとエレクトリカをダンスでつなぐ)、コーネリアスの後ろだったり、パフュームとローゼズ(テクノポップとダンスロックバンドをシンセポップで繋ぐ)に挟まれたり、それぞれに違う役割、違う色合いを如実に感じませんかねと。
まるでカメレオンのように役割を変えるアクトとの称号を与えたいw
独特な存在感を発揮する希少アクト、そう形容するのが正しいのではないでしょうか。
Number55