シガーロス~一般的なロックバンド形態とは一線を画し独自の道を往く個性派集団。単純なポストロックの系譜に連なるもそこに留まらない多様性を見せています。

ロゴス(LOGOS)

SigurRosの他に類を見ない独自性

出演回数:4 回

  • フジロックフェスティバル / FujiRockFestival >> 2 回
  • サマーソニック / Summersonic >> 2 回

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寒冷地にあるアイスランドがどれだけ過酷な環境かは想像もつきませんが、真夏のフェスで見たときはどこかに冷気を感じる(実際に夜は寒かったんですがねw)音楽性で正に冬将軍と呼称したくなるようなバンドでした。
欧州という括りの中でもアイスランドは特別なイメージが物凄くあり、ある程度の近代化と経済発展はありつつも世界の中でも独特の存在感を発揮しているように思います。
どこか近代技術や思想とは距離を置き自然との距離感を大切にしているような、日本にもそういう思想は根底に流れているのでとても親和感を感じてしまいます。
まあ世界的に著名なアーティストがビョークとシガーロスですからね、その方向性でイメージが固まるのは仕方のないことかとw
サウナ好きという側面も日本とアイスランドの共通点でしてやはり裸の付き合いというか裸での社交場が発展している社会独自のイメージの共有という部分があると思います。
いわゆる裸のつきあいというやつですね。本音をぶつけ合うには服着てちゃダメですよええ。
両国とも火山が多いこともしたしみを感じる要因かもしれませんね。寒い中にもスピリッツには煮えたぎる情熱を感じるというか。
実は熱い感情を揺さぶられる音世界もまた日本で受ける理由のひとつなのかもしれません。ふむふむ。
シガーロスの音から感じる静けさの表現がとても日本の雪国で感じるものと近いんですよね。
雪がしんしんと降る静かな情景と自らの国を照らし合わせて美しい冬の情感をここまで感じさせるのは、しかも形態としてはロックなのがまた凄みとなって増幅されているような音世界。
日本みたいな四季がはっきりとしていて各季節ごとに感情が醸成されていく国民性とのシンクロ率は高めなのでしょう。
この国での彼らの破格の扱いが分かるというもの。現状ではトリでブッキングされているわけですから。
サマソニ初年度、セカンドステージトップ、しかも続けて演奏したのはコールドプレイという正に伝説級の幕開け。
明るい時間帯で真夏の日本でのフェスデビューだったわけですが、どんな雰囲気だったのだろうか。とても気になります。
その後のフジロック2005、サマソニ2012、フジロック2016では全てトリ待遇だったことからも、この初年度の特異性が分かるというもの。
この時点で日本に呼べた&この位置で見れたことが奇跡のようでもあります。
サマソニというフェスのある程度の方向性を決めたバンドのひとつであると言えますね。
このサマソニ2000初年度というのはこういった隠れたヒントが沢山あって、とても興味深い年となりました。
Number55