フジロック2016はトリにシガーロス、ベック、レッチリの3組を迎えそれぞれ色の違った形態と演奏で各日を盛り上げることになりました。

ロゴス(LOGOS)

フジロック2016~10年代半ばにして

2016-07-22

グリーンステージ/GreenStage

ホワイトステージ/WhiteStage

レッドマーキー/RedMarquee

レッドマーキー(深夜帯)/RedMarquee(Midnight)

フィールドオブヘブン/FieldOfHeaven

ルーキーアゴーゴー/RookieAGoGo

2016-07-23

グリーンステージ/GreenStage

ホワイトステージ/WhiteStage

レッドマーキー/RedMarquee

レッドマーキー(深夜帯)/RedMarquee(Midnight)

フィールドオブヘブン/FieldOfHeaven

ルーキーアゴーゴー/RookieAGoGo

2016-07-24

グリーンステージ/GreenStage

ホワイトステージ/WhiteStage

レッドマーキー/RedMarquee

レッドマーキー(深夜帯)/RedMarquee(Midnight)

フィールドオブヘブン/FieldOfHeaven

ルーキーアゴーゴー/RookieAGoGo

細々と見どころはふんだんに

開催前に一番の話題をかっさらったのは久しぶりのレッチリでもトリ待遇では初めてとなるシガーロスでもなく、ベイビーメタルでした。
というのもここ数年の他フェスでは顕著になっていたアイドル界隈との接近が、それを頑なに拒否しているように見えたフジロックの牙城が遂に崩れ去った瞬間ということで話題になったのでした。
それでもBABYMETALはきちんと演奏しているし、歌もうまいわけで最低限の基準(それがなんなのかは分かりませんが)はクリアしていると思うのですが…グリーンステージに出さなかったことが最後のプライドとも言えますが。
明らかに前年から続く固い施策のひとつになったわけですが、もはや海外の注目処を集めるだけでは集客に繋がることはない現状認識のもと、それでもまだ続く海外信仰の証ともいえるベイビーメタルの登場はこの2016年、前年から続くトレンドの象徴的出来事となりました。
しかしながら超満員で入場規制となったホワイトステージや、ベイビーメタルの前に演奏したロバートグラスパーが超満員の客を見ての上機嫌の演奏とか様々な副作用があったのもまた事実。
結成の経緯からみて大人の悪ふざけがここまで大きくなってしまった側面もありますが、ベビメタの中の人はあの広島アクターズスクールでも最高傑作と言われたほどの逸材でもあるボーカリスト。積んだ研鑽の質から言っても日本国内で生み出された最高峰の人材といえます。
そこは偏見を取り払って見てみたいところではあります。
大人が敷いたレールに沿ってるだけの茶番なようでいて、そこから食み出す面白さもまた真実。プロレスの中にたまに見え隠れする本物の感情の発出を面白がる感性があるのならアイドルのドロドロさも面白がれルのです。
そしてそんなドロドロ感といかがわしさが初期のロックフェスには確実にありました。
そこを追体験するにはやはりアイドルのいっちょかみという劇薬がいるのではないかと個人的に思いますね。
その辺のアンテナがはっきりとしているロックインジャパンは躊躇なくその方向性を取り入れました。
もちろん賛否両論。フジロックでは否定の方が大きいでしょうね。
その辺の人達と一緒に沈みゆく船でお決まりの快楽を追求していくべきか。メジャーフェスとして進化を促すべきなのか。
この答えが出るのは果たしていつになることやら。10年先か。その前に存続出来るのか?
悩みは尽きませんね。
Number55