Sonicmania2018が2年連続通算9回目の開催となりました。ナインインチネイルズ、マイブラッディバレンタインの両アクトをメインに据えることに。

ロゴス(LOGOS)

ソニックマニアが2桁目前!9回目の開催に

2018-08-17

クリスタルマウンテン/CrystalMountain

ソニックウェーブ/SonicWave

スペースレインボー/SpaceRainbow

エルロウステージ/ElrowStage

半数が新参者というフレッシュさ

お盆休み真っ最中の8月第3週の金曜深夜を舞台に開催されるソニックマニア。2度の中断期間を経て再度継続イベントとして認知されるようになりました。
この通算9度目の開催では1ステージを新設し、全19アクトが集結し真夏の夜を彩る音楽の祭典を繰り広げました。
全19アクト中半分以上の10アクトが初登場となるなどフレッシュな顔ぶれになりました。邦楽フェスでさえ活きのいい新規アクトを揃えるのに苦慮する時勢の中、洋楽アクト主体でここまでフレッシュ感を出せるのは努力の賜物以外になく感嘆の声が集まっています。
ロック寄りなアクトの中でもナインインチネイルズとマイブラッディバレンタインという実に深夜に聞きたくなるようなアクトを並べ脇をコーネリアスと電気グルーブで固める盤石の布陣。
セカンドステージ以降は深夜帯でより実力を発揮するメンツがずらり。
2010年代も半ばを過ぎ、世界のトレンドが深夜向き?暗闇向きというかお日様の下で向くような音楽がトレンドではないため実に親和性が高く、その流れに乗じてこのようなメンツを組んでイベントを打つことはタイミングばっちりであり、そこにソニックマニアのフォーマットがハマる追い風の状況となりました。
ここ日本でもウルトラのようなフェスが隆盛となりバンドバンドしているアクトの居場所が狭まる中、クラブ系のイベントを規模を大きくしたソニックマニアのようなオールナイト型の深夜のイベントに活路を見出すのは間違いではないと思います。
本家サマソニもそうですが、世の流れにはしっかりとコミットしいち早く手を打つ姿勢は素晴らしいというしかなくサマソニのメンツを見ればその年の傾向が分かるまでになっていることはこちらとしてもありがたいとしか。
それでも北米とのシーンの乖離というか本当に旬のアクトを集められるのかといえば採算度外視で呼ぶくらいじゃないと集められないというジレンマがあります。それでいて集客に結びつくのかといえばそうでもないという。
このトレンドの摺り寄せが今後の課題であるといえます。が、これがなかなか難しい。
ここ数年でK-POPやアイドル・声優系が国内トレンドではありますが、相変わらずヒップホップの乖離激しく、フジのようにきちんとケンドリックラマーをメインに据えて集客力度外視出来るのかといえばそこまで振り切れていないのが現状としては正しい認識なのではないかと思います。
こればかりは都市型フェスの必ずそれなりの人を集めなきゃならないほどの経費が掛かるフェスと田舎でショバ代はそこそこで済むフェスとの違いがあり、なかなか難しい問題ではあります。
Number55