新しい夏フェスがドロップ!業界最大手のウドー音楽事務所が仕掛ける新規フェスということで注目を集めました。

ロゴス(LOGOS)

2004.RockOdysseyがスタート

2004-07-24

メインステージ-ロックオデッセイ/MainStage-RockOdyssey

2004-07-25

メインステージ-ロックオデッセイ/MainStage-RockOdyssey

第三のフェス。ロックオデッセイ

日本の洋楽系興行会社といえばウドーの一人勝ちの時代が長くありました。
70年代から80年代の主だった海外アクトはここが手掛けたといっても過言ではありません。
洋楽リスナーでお世話になってない人なんて特定の世代以上ではいないのではないかというくらい寡占状態でありました。
この流れが変わってきたのが90年代でリスナーの嗜好の変化とともに小規模中規模の興行会社が台頭してきて、その延長線上にフジロックもサマソニもあるといえます。
ひと昔前ならアングラ~なジャンルで終わっていた音楽がオーバーグラウンドに噴出してきて定着し日本でも人気を集め流れを変え、こういったアクトを並べたのがフジロックでありフジロック運営のスマッシュであり、サマソニでありサマソニ運営のクリエイティブマンなのでありました。
フェス本場の欧米と違ってここ日本では運営母体は普段単発で来日公演を仕掛ける興行会社なわけですが、こういった興行系の業界の変化がそのままフェスの関係性や日々の単発の来日公演にも影響を与えたのでした。
そこに満を持して老舗が割って入った形になったのがこの2004年のロックオデッセイとなります。
ラインナップを見ても分かるように既存フェスとの棲み分けが絶妙に出来ているといえますね。レッチリの後に矢沢永吉、最後の大物の初来日でもあるWHOとエアロスミスなど、きらびやかでゴージャス感溢れる並びに興奮を隠せません。
初回ということで手堅く関東は日産スタジアム、関西は大阪ドーム。こういった大会場でのライブを何度も手掛けてノウハウがある会社の強みを活かした会場となりました。
実際に会場に行ってみましたが、集客は6~7割ほどでギリギリ成功の部類に入っていたのではないでしょうか。
演奏もきっちり素晴らしいものが続きましたし、この第三の流れは是非続けていってほしい、我慢していけばいつか面白いものが見られるのではないかという期待しかありませんでした。
それだけに後継フェス含め2年でとん挫してしまったのは残念でなりません。現在ならK-POP+欧米アイドル(ジャスティンビーバーとかの)に特化して生き残れたかもしれないのに…。残念でなりません。
フェスから撤退して以降、新人アクトを手掛けることが極端に少なくなってしまい往年の人気バンドを囲っているだけの存在になってしまいました。これもまた残念でなりません。
往年の大スターが見られるのはそれはそれで嬉しいものですが、新機軸も開拓していかないと今後の伸びしろに期待が持てなくなってしまうので…心配ではありますねえ
Number55