エイチワイは日本国内邦楽系フェスの殆どに必ず呼ばれると表現しても大袈裟ではないくらい頻繁に出演しているアクトで、人気を集めています。

ロゴス(LOGOS)

HY~沖縄発フェスと相性抜群バンド

出演回数:25 回

  • ロックインジャパンフェスティバル / RockInJapanFestival >> 9 回
  • カウントダウンジャパン / CountDownJapan >> 7 回
  • サマーソニック / Summersonic >> 6 回
  • ライジングサンロックフェスティバル / RisingSunRockFestival >> 2 回
  • ウドー主催フェスティバル / UdoOrganizedFestival >> 1 回

あらゆる指標で高評価

HYの始まり、出たての印象からいうと沖縄から出てきたミクスチャーバンドのイメージがあったのですが、いわゆる激しめというか90年代後半から00年代前半の音楽トレンドの波に乗っかって知名度を上げてきたように記憶しています。
とはいえ初期から鍵盤が効いたメロウな曲調でメタルとラップやファンクというミクスチャーというよりはパンクと琉球音楽やヒップホップのミクスチャーのイメージでした。
ところが…これ年寄りの悪い癖で少し目を離していて所謂流行の音楽から離れていた隙にメジャーチャートでも上位にくるような楽曲を持っていたことに気付きます。
テレビのカラオケ番組とかで歌われるまるで聞いたこともない楽曲がHYだったりすると、そのバンドのイメージとのギャップに驚きます。
ましてやとてつもなく美しくメロウな曲ですからね。366日 こういう体験というのはなかなかないもので、80年代以降のメジャーバンドでそのバンドのイメージとはかけ離れたヒット曲を持っているバンドの筆頭なのではないかとさえ思います。
インディーレーベルでの活動からミニマムな活動範囲を志向し、沖縄在住なのもそれに拍車をかけ、地元に根ざしたバンドなのかと思いきや知名度は全国屈指、以降顕著になってきた地方の地元で音楽活動をする集団の走りといってもいいでしょう。
このコロナ禍でのリモートワークの原型を既に指し示していたバンドとして彼らは記憶されることと思います。時代先取り。
インターネットの発展でもはや距離の概念はなくなったといっていいでしょう。もはや日本全国どこでも音楽は作れるしその場で発信できるし、あらゆる産業が東京を逃げ出して地方に拠点を移しています。
東京だからとかニューヨークだからとかロンドンだからとか、そういった地政学的な利点は消え去っているのです。
エイチワイのような形態のバンドがいることに勇気づけられた人が日本中にいると思います。
音楽の創作意欲に地理的要件はもはや左右されないわけで、ますます地方からいい音楽が出てくるのではないでしょうか。楽しみです。
ましてやHYは誰もが知っている楽曲を持ちつつ、演奏も曲作りも評価されていて、その地方を代表する表現者でもあり、すべての指標において日本を代表するバンドであることは確かなのです。

あらゆるフェスに出演

国内の大小フェスにほぼ毎年、活動している期間は出演しています。
しかしながらフジロックだけはないという…こういった大物バンドは数多くあり、単にマネジメントの問題なのか相性の問題なのか…同郷で似たような音楽性のモンパチが出ていることを考えると、ちょっとしたボタンの掛け違いがこういう事態を招いているとしか思えません。
拘りがあるのはいいことだと思いますが、そのうちこういった壁も取り払われていくのではないでしょうか。
…ワンオクやマンウィズやベビメタが出演しているのに、見えない線引きがあるのはどうも納得がいきません。
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