Stereophonicsは90年代にシーンに登場し国民的人気バンドとしてセールス面でも存在を発揮し続ける安定感を誇っています。

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ステレオフォニックスその独特の存在感とフェス

出演回数:5 回

  • フジロックフェスティバル / FujiRockFestival >> 3 回
  • サマーソニック / Summersonic >> 2 回

いわゆるUKバンドとは一味違う

ステレオフォニックスと聞いて思い浮かべるのがかの国のバンドとはあまり結びつけられない(失礼)夕陽なのであります。
そういう爽快感(失礼)とは無縁な湿った音が特徴的な国民性でありながらステレオフォニックスは一味違うというか、毛色がちと違うような感じがします。
それは日本のフェスで演奏した際に雨が降っていない美しい偶然に拠っているのかもしれませんw
演奏時間も暗すぎず薄暮な時間が多い爽快感溢れる時間帯がそうさせるのかも。当然ながら醸し出される雰囲気も音も梅雨時のような湿った感じが皆無なんですがね。
彼らがシーンに登場した90年代後半。バンド活動自体は80年代であることからブリットポップの波をモロに受けたのは間違いない中、その喧騒した時代が通りすぎたタイミングで登場したUKバンドの筆頭格でイギリス的な音楽とは一線を画していたからこそ人気が出たという分析で間違いないかと。
あまりにも粗悪なイギリス的な音を出すバンドが溢れて飽きられた時代へのカウンターとして存在していたように思います。
かといってアメリカでセルアウトするような音では全くなく、あくまでUKバンドにしか出せない味で勝負しているところにポイントがあるのではないでしょうか。
自国では圧倒的なセールスと評価を受けつつも日本でのフェスでの扱いは少し乖離しているようで、フジとサマソニに2回づつのブッキングがあり何故か2003年から10年間隔が空くこととなります。
割と日本のフェスでは常套手段というかUKバンドをいくつかまとめて配置して集客のマッシュアップを狙うことがありますが、ステレオフォニックスの場合単独で置かれることが多いように思います。
初参戦となったフジロックでは同じステージにUKバンドは皆無でトリはベックとビョークですから類似点を見出すのは難しい。
2001年のフジロックでもオアシスマニックストラビスが勢ぞろいした初日ではなくニールヤング、アラニスとUS色が強いステージの配置になりました。これはちょいと浮いたかもです。
2003年のサマソニでもトリはレディオヘッドはあったものの、グッドシャーロットとストロークスの両USバンドに挟まれる配置に。
これでも浮かないのはバンドの体力が強靭であることの証拠なのでしょうがね。
10年振りのフェス登場となった2013年のサマソニでもシャンペイン(アレクサンドロス)とチープトリックに挟まれるという何とも難しめのスロットが割り当てられました。
ある意味どこに配置してもなんとなく収まりがいい使い勝手の良さがあるのでしょうが、出来れば出演効果がフュージョンするような場面を見てみたいような感じもしますね。
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