Travis…UK随一の美しいサウンドとメロを持つ90年代のかの国を代表するバンドとして有名でフジロックにもサマソニにも重要なスロットに配置されます

ロゴス(LOGOS)

英国発美メロバンド~Travis

出演回数:6 回

  • フジロックフェスティバル / FujiRockFestival >> 4 回
  • サマーソニック / Summersonic >> 2 回

いつも雨が降っててもいいじゃない

夏フェスにおいてのトラヴィスで忘れない光景があります。
それは…晴れていたのに彼らの代表曲の雨曲が始まった瞬間にポツリポツリと…なんという奇跡的瞬間w
雨は忌み嫌われる存在ですが、英国人らしいウィットに富んだ楽曲があるのが強みかと。
この辺は常にどんよりしてる英国の天気と関係しているのでしょうが、雨モチーフの捉え方が日本と全然違っていて面白いです。
雨と上手くつきあっている国の住人の歌ですねもはや。日本でも金沢あたりで作られてそうですがw
イギリスバンドのこういうどんよりした天気を象徴するかのような心情を歌うウェットな曲が、日本人にどこか馴染むのもこういったことに起因しているのかもしれませんね。
没落した帝国という境遇も同じですし。開国した日本とうまくお付き合いしてくれたのも英国ですしね。同じ王国だし島国だし。
なんとなく境遇が似ているのでしょう。
イギリスというのは北海道なんかよりも緯度的に北に位置し、夏がとても短くそういった位置的要因からくる意識の差がありまして、フェスにしても短い夏を惜しむように行われている節が多分にあります。
南欧や北米の温暖な地域でのフェスよりもより祝祭的な意味合いが強いように思います。
一年中温暖なのにあえてフェスを行う意義は…商業的なファクター以外にないですもんね。
グラストンベリーが非商業的お祭りであることに英国には意味があるのでしょう。
翻って日本では、四季がしっかりしていてきっちりと1年の半分くらいに分かれていますが、冬が厳しいのは似通っていてより夏のお祭りへの郷愁が強いメンタリティーも英国並みなのかもしれません。
フェスが一気に根付いたのもそういった祭りへの郷愁が原因なのだと思います。
フジロック初登場ではトリでもおかしくない位置での勢いを持っていましたが、近年は落ち着いた中堅バンドとして一定の人気を保っています。
バンド自体も円熟味が増して決してシーンの真ん中にもフォロワーが多いわけでもないバンドですが、常に気張らずにマイペースに活動していて曲のチカラで勝負している感じがとても愛おしく思います。
決してナンバーワンではない存在ですが、誰かのオンリーワンであるバンドの筆頭なのではないでしょうか。こういうバンドは強いんですよ。
見た目も理想的な歳の取り方をしていて、参考にしたいくらいですよええ。
フェスでは絶対に見たいタイプのバンドです。野外で雨具持参でw
Number55