FujiRock2008緊急事態!直前でのキャンセルに対応することの難しさを改めて感じさせる事態となりましたが、前日から続けて演奏する奇策で乗り切りました。

ロゴス(LOGOS)

開催年数10年を越えスタンダードとなりました

2008-07-25

グリーンステージ/GreenStage

ホワイトステージ/WhiteStage

レッドマーキー/RedMarquee

レッドマーキー(深夜帯)/RedMarquee(Midnight)

フィールドオブヘブン/FieldOfHeaven

オレンジコート/OrangeCourte

ルーキーアゴーゴー/RookieAGoGo

オールナイトフジ(オレンジコート)/AllNightFuji(OrangeCourte)

2008-07-26

グリーンステージ/GreenStage

ホワイトステージ/WhiteStage

レッドマーキー/RedMarquee

レッドマーキー(深夜帯)/RedMarquee(Midnight)

フィールドオブヘブン/FieldOfHeaven

ルーキーアゴーゴー/RookieAGoGo

オレンジコート/OrangeCourte

2008-07-27

グリーンステージ/GreenStage

ホワイトステージ/WhiteStage

レッドマーキー/RedMarquee

レッドマーキー(深夜帯)/RedMarquee(Midnight)

フィールドオブヘブン/FieldOfHeaven

オレンジコート/OrangeCourte

ルーキーアゴーゴー/RookieAGoGo

最大のピンチ

病気からの復活を期して万全の状態で登場すると思われた清志郎が急遽病気再発のため止む無くキャンセルしたのが直前で大混乱に陥りました。
代役を用意するにしても既に大方のアクトは予定も埋まっていて同程度の格のアクトを別に用意するのはいつにも増して無理ゲー状態。
ふわっと呼ばれてふわっと演奏するなんて事前に入念な準備をしていないとどんな音楽家も無理というもの。素人は暇してるんだからすぐに用意できるだろ?なんて思いがちですが人によっては1年は準備期間がないと人に見せられる演奏なんて出来ないんですよね。
ましてやプロですからプロたりえるしっかりした演奏が出来ないのなら出演する資格すらありませんから。
そんな簡単な話ではないのです。アマチュアじゃねえって話ですよ。1曲増やすとか無理な話なのよと。
以上の理由により苦肉の策で前日演奏していた2バンド、プライマルスクリームとエイジアンダブファンデーションが翌日も演奏をするという奇策で乗り切ることとなりました。
これにはがっかりする向きもあったように思いますが取りえる最善の策であったのは間違いありません。
かつては空いたところがまるまる空いているだけという失態があったりしていたので、メインステージの大事な時間にそれがなかっただけでも良しとしなければなりません。
救いがあったとすれば初年度から想定外の事態に慣れていた運営と観客の幸せな共犯関係が成立していたことでしょうか。
多少の(これはそれを越える事件ですが)障壁はこれぞフジロック!という妙なメンタリティが獲得されていたことが幸いしました。
少々のことではへこたれない姿勢が今までのフジロックを形作っていて、それが全面に出たのがこの2008年を覆っていたように思います。
結果粛々とフェスティバルは進み無事開催されることが出来ました。
出演アクトも大事ですがそれより何よりあの空間があの時期にあそこにあることで成立するのだと改めて実感することになりました。
それはコロナ禍に開催される2021年の国内アクトのみのフジロックでも存分に発揮するカタチなのではないでしょうか。
そこに価値を置けない人も多々いると思いますが、磁場に価値を置く盲目的な観客を育ててきたフジロックの勝ちといえるでしょうねこれ。

2008年の世界情勢

リーマンショック!!のこの年。気づけばコロナはこの事件さえも凌駕する打撃となったわけですが、これはまごうことなく人災ですから!
グローバル社会なんて言葉が浸透してきたころですが、北米のちょっとした騒動が全世界に飛び火することで地球の裏側で起こった問題が瞬時に世界中を駆け巡る構造になってしまったことを改めて実感させる事件だったと思います。
コロナにしてもまだ交通手段が発展していない時代ならもっと拡大の速度は緩やかであったはず。
それに伴いワクチンの開発や浸透も記録的速さで行われるメリットもありますが、もはや世界は国境なんて意味ないものとして捉える感性を必要としていると認識せざるをえません。
その象徴としてフェスがあるといってもいいんでしょうね。
Number55