JonSpencerBluesExplosionはベースレスのガレージバンドで90年代半ばに人気を博し夏フェスに多くブッキングされました

ロゴス(LOGOS)

ジョンスぺと夏フェスは悲劇の連鎖なイメージ

出演回数:7 回

  • サマーソニック / Summersonic >> 5 回
  • ロックインジャパンフェスティバル / RockInJapanFestival >> 1 回
  • フジロックフェスティバル / FujiRockFestival >> 1 回

フェスにふさわしき音楽性

ジョンスぺといえばガレージな音が思い浮かびますが、日本の夏フェスと親和性が高く、バンドの全盛期とフェスの立ち上げの90年代半ばが正にリンクしていたバンドで初期~中期を彩る存在でした。
ベースレスでギター2本で3分以内の楽曲を性急に畳みかけるセットリストで客席を熱狂させるスタイルはフェスで見ることの価値を高めるバンドであったといえます。
こういった変則なスタイルのバンドがメインストリームで人気を集めるようになったことが90年代の特徴となり、こういったものの偏見がとっぱわれた起点がこの時代なのです。
それ以前はギターベースドラムの3点セットが揃ってないとバンドとして成立しないような風潮がありました。
そんなことない!もっと自由だぞと高らかに宣言したバンドがこの時期、いろんな形態で出てきたように記憶しています。
※この流れに多分に影響を与えているのが高価な国内盤じゃなく安価な輸入盤を多く扱う外資系ショップが日本中に店舗展開したこともあると思いますがそれはまた別の機会に…。
それは音楽性にも反映され所謂ふつーーのロックをやるバンドでは最早時代遅れの恐竜扱いとなりました。
今では珍しくもないバンドにDJがいたりギターレス、ベースレス、ドラムレス、下手したらシングルカットされる楽曲にボーカルがゲストだったりwするバンドさえ現れました。
こういう風潮がのちのネット配信から人気を集めるアーティスト達の発出に繋がっている遠因ともいえますね。

ジョンスぺは頑張ったのに

悲劇のイメージの始まりはサマソニ。
前の出番のJBが持ち時間を無視して演奏を続けたことにより自分の持ち時間が大幅に減ってしまったり、ロックインジャパンでは邦楽目当ての完全アウェーの中で演奏したり…。
正直フジロック以外ではとてつもない向かい風の中でも演奏でしたが、全く本人達に非はないのに苦しい演奏が続きました。
さすがにフジロックのホワイトステージでは何の障害もない演奏を披露していましたが、日本のフェスで演奏することの難しさを一番に感じてしまった人達なのかもしれませんね。可哀そうに…w
その後ブルースエクスプロージョンに改名し、2015年まで活動を続けていましたが、解散するとも活動休止するとも宣言はしていませんが近年は活動していません。
メンバーそれぞれソロや別プロジェクトでの活動も精力的にしていますので、そのうちまた集まってくれるものと期待はしていますがね。
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