ももいろクローバーZはロックインジャパンとサマソニに出演するなどロックフェスとの親和性も高く独特の存在感を誇る日本のアーティストです。

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ももいろクローバーZ~ロックな怪盗少女たち

出演回数:8 回

  • ロックインジャパンフェスティバル / RockInJapanFestival >> 5 回
  • サマーソニック / Summersonic >> 3 回

紅白からロックフェスまで

アイドルという枠を飛び越えて間違いなく日本のエンタメ史に残る存在になったのがこのももいろクローバーZ、通称ももクロです。
結成当初から既にアイドル界隈では話題の存在となり、その全力パフォーマンスでどんどん支持者を増やし遂にはエンタメ界最高峰の舞台、紅白歌合戦への出場を果たし更には同時期にロックフェスにもブッキングされるなど一時代を築いたといってもいい存在でアイドルのみならず日本のミュージックシーンでも目が離せないアーティストとしての地位を固めることとなりました。
90年代半ばのグループアイドル受難の時代を経て組織されたハロプロが出現、更にその概念に対抗して作られたAKBシステムの隆盛、その二つを融合した流れの中から出てきたことでよりマッシュアップされた活動をすることでアイドル界の頂点を極めることに。
この流れの間にアイドルヲタであることが恥ずかしいことではなく市民権を得たことも大事なファクターでありまして、アニメヲタに少し遅れて大っぴらに自分の立ち位置を表明出来る環境が整ったことで相対的にアイドルグループの社会的地位も上がっていく構造が出来上がりました。
そんな背景を武器にももクロが躍進。00年代以降の日本のエンタメ業界はグループアイドルが天下を取った時代となりました。
その象徴となった東京アイドルフェスティバル(通称TIF)に人気爆発してからのももクロは出演しなくなったのは所謂「あがり」だったわけですが、その間に彼女達はサマソニに20122013年の2回、ロックインジャパンフェスには2017年から3年連続で出演するなどより上位概念の日本を代表するロックフェスへの出演を果たします。
特にサマソニは紅白歌手という頂点のキャリアにいた頃と同時期だったこともあり、こういうところからサマソニに出ることはその時期の日本の潮流が分かる的な風潮に繋がることになります。
今ラインアップを見てもその当時の記憶が蘇る、これ割と重要かと。
そしてロックインジャパンでは3年ともメインステージに配置され、もはやアイドルを越えた存在として認知されていることがここからも伺えます。
既に10年以上のキャリアを数える彼女達ですが、アイドル特有の若さこそ正義な風潮をもはや飛び越えた存在であり30歳にならんとするところに手が伸び始めてきても全くその人気は衰えることなく継続中で、ひとつのエンタメの完成形として機能していることが分かります。
既に30overのアイドルもパフュームからでんぱ組からネギッコまで複数存在し、10代で勢いが削がれていく従来のアイドル像を更新し続けています。
今後この流れは加速していくことが予想され、その動きに日々注目していきたいと思います。
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