MUSE~女神の名前を冠した英国産ハードロックの系譜に連なる00年代を代表する大物バンド

ロゴス(LOGOS)

ミューズ!世界中で人気を博す最新型ロックバンド

出演回数:7 回

  • フジロックフェスティバル / FujiRockFestival >> 4 回
  • サマーソニック / Summersonic >> 3 回

ミューズに見る下剋上の構図

イギリスというのは重要なワードで、00年代に瞬く間にトップバンドに上り詰めたいくつかのブリティッシュ産バンドでは最もクイーンやキュアーの影響を濃く受け継ぎ正統派UKバンドの筆頭になっているのがこのミューズというバンドです。
クイーンなんかは日本でも(もちろん世界中でも)人気が未だに根強いUKバンドですが、あまりにも独特かつクイーンはクイーンの4人しかあり得ない音世界であるがために、その影響を自バンドでやるには躊躇う部分も大いにあるという弊害もあるのですが、ミューズはそのクイーンのやり過ぎの世界観を上手く受け継いで、てらいもなく再現するという点に於いてもっと評価されるべきだと思いますね個人的には。
イギリスにはあまりにも偉大すぎてそのまま真似ると批判も尋常じゃないレベルで渦巻くわけですが(そういう国民性だから仕方ないという実も蓋もない意見もありますがー)、ミューズのその批判から逃げずに真正面に受ける姿勢は本当に凄いなぁと思います。
もちろん大衆はそんなこと知ったことではないので、ミューズみたいなイギリス人には分かりやすい大げさな音楽性は大歓迎で、とてつもない支持を得ているわけですが、それは当然の帰結であるといえます。
世界各国フェスでトリを石鹸、…もとい席巻し、下手するとその年の殆どのフェスでトリを張るくらい評価も集客も高いミューズというバンド。
現存するスリーピースバンドでは最強とも称されるほど演奏力も高いのが特徴となっています。
曲もわりと日本人好みの大げさで情緒的なメロディライン、ビジュアル系かよ!とツッコミたくなるような耽美的な歌唱スタイルだったりして、まあ好き嫌いが分かれる音なのは否定しようがないのですが。

日本ではトップバッターから始まった!

デビューしたてのペイペイのころから日本に招聘されていて初出演のサマソニではメインステージのトップバッターを務めました。
※ちなみに同じ日のセカンドステージではトップバッターがシガーロス、その次にコールドプレイと現代なら逆だろ!逆!という凄まじさw
この位置から数年後にはトリを務めるまでに成長するというドラマを見せてくれました。
まあこれはサマソニ運営なのか日本のレコ社の担当が有能なのかは神のみぞ知るところなのでしょうが、とてつもないサクセスストーリーを日本で見られていてとても幸せなことだと思います。
たとえるなら日本で行われた若年層限定の世界大会で若き日のマラドーナやメッシが見られたくらい幸せなことだと思いますw
たとえるなら秋葉原の汚ねえ薄暗い劇場で前田敦子や大島優子が踊っているのをフラっと行って見られたくらい幸運なことだと思います(しつこい?)ww
本当はこういうサクセスシンデレラストーリーを日本のバンドで見られるなら最高なのですがね!
今のところサマソニとかフジロックでトリを張った日本のアーティストはミッシェルやブランキー、Bzなど既にそこそこの人気と評価を得ていたバンドしかないので…サチモスとかキングヌーとかが現状得ている高い評価をもっと引き上げて誰もが納得する状態で日本の洋楽系フェスでトリを張れるようになって初めて日本のフェス文化の成熟が成立するのではないかと思いますね。
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