AsianDubFoundation~イギリス国内のインド系移民が集まって結成されたバンドで初期フジロックにおいて重要な役割を果たしたバンドです。

ロゴス(LOGOS)

エイジアンダブファンデーション通称ADF

出演回数:8 回

  • フジロックフェスティバル / FujiRockFestival >> 7 回
  • 朝霧JAM / AsagiriJam >> 1 回

圧倒的ダンスミュージック

エイジアンダブファンデーションは2回目の豊洲のフジロックが最初の夏フェス登場回で、その後何度も苗場の地を熱狂の渦に巻き込む熱い演奏を繰り広げました。
欧米のバンドでは珍しく(なのか?)フジロック系にしかブッキングされないのでそのイメージは強烈に苗場と結びついているといえます。
その成り立ちが特殊なこともありメンバー(というかMC)は流動的でボーカル・MCは目立つパートということもあり見る度に違うバンド?の印象があります。
サウンドは現代風のリズムセクションに複雑に民族音楽の要素が絡まりイギリス産ながらエスニックに響き、より独自性を協調した創りになっています。
彼らはイギリス国内の移民たちが集まってつくられたコミュニティ内バンドなので、その特性が余すことなく音楽に反映されているといえます。
移民、そうイギリスがEUを離脱する一因ともなった移民政策。日本とは無縁であったこの問題も昨今は安価な労働として法整備でもって受け入れられるようになっているので、もはや対岸の火事ではないのです。
こうした先行した国の現状を見ることによって今後日本がどのような道を辿るのかを占うことが出来るのではないでしょうか。
個人的には…社会インフラのような重要な仕事を任せる人材を育てるための制度なら歓迎ですが、単純な物言わない安価な労働力としての受け入れには否定の意見しかありません。
要は我々日本人と対等な立場で同水準の生活を保証しなければ受け入れる意味がないと思いますがいかがでしょう。
イギリスを長年いろんな角度から観察してきましたが、移民に関しては割と許容して受け入れているようにも見えます表向きには。
明らかに植民地政策の果てにあるような彼らの存在も、例えば音楽の世界を見てもアメリカと比べると遥かにサンプル数としては数多くの白人黒人混成バンドが挙げられます。
そしてそれに対しての違和感が全くないことがイギリスのバンドの特徴でそれが社会の縮図とも言えるのではないかと思います。
それ以外にもしばし問題となるサッカーの国代表での人種的な壁ですが、イングランドチームは普通に異人種が交じり合っていて何か問題があるといったニュースは聞いたことがありません。実は裏ではあるのかもですが、オランダ代表やフランスやスペインと比べてもその問題の小ささは明らかです。
日本も想像してしまうのですよ。遠くない将来どんな競技でも日本代表が異民族で支配されたらどんな世論が巻き起こるのか。
日本語が喋れない、普段日本に住んでいないというだけで大阪なおみがどれだけのバカバカしい批判に晒されているんだろうか。
日本とイギリスは同じ島国なのでよいサンプルとしてあり続けるわけですが、より偏狭な日本人でこの問題を今のうちにしっかりと整理しておかないと将来とんでもないことになるのは火を見るより明らか。
なんですが、先送りなんでしょうね…まあ将来ADFのようなバンドが出てくるのを楽しみにして生きていきましょうかねw
Number55