サマソニの2002年は一層の飛躍を遂げ、今後の国内ビッグフェスの雄となる流れを確立しました。

ロゴス(LOGOS)

2002年サマソニのイメージが固まる年となる

2002-08-17

アウトドアステージ(東京)/OutDoorStage(Tokyo)

インドアステージ(東京)/InDoorStage(Tokyo)

ファクトリーステージ/FactoryStage

アウトドアステージ(大阪)/OutDoorStage(Osaka)

インドアステージ(大阪)/InDoorStage(Osaka)

ニューステージ/NewStage

2002-08-18

アウトドアステージ(東京)/OutDoorStage(Tokyo)

インドアステージ(東京)/InDoorStage(Tokyo)

ファクトリーステージ/FactoryStage

アウトドアステージ(大阪)/OutDoorStage(Osaka)

インドアステージ(大阪)/InDoorStage(Osaka)

ニューステージ/NewStage

顔が思い浮かぶラインナップ

2002年はサマーソニックというフェスの運営の上手さが際立つ面子が揃い、洋楽フェスへの信頼感を増すにはうってつけの年となりました。
非常に集客しやすいというか、ああこういう客層が来場してくれるのを期待しているのだなという意図がはっきりしていて、このころからとても効率的だという印象を強く持つようになりました。
メインにオフスプリング、NOFXのUSパンク勢、サブにモリッシー、スジパンのUK勢、今回より新設された邦楽メインのステージの3つは明確に色分けしていて、この手の音楽を嗜好するユーザーが足を運ぶのに躊躇はないのではないかとさえ思います。
もちろん全てをカバーするわけではないですが、フジロックのようなロケーションに対する信頼感が一切ない都市型フェスは枷でもありブッキングに気を抜けないという強みでもあるのです。
力を入れる分野が限定されることにより、そのために逆算してやれることは明確であり…大資本の流入とそれによる商業的な面もありますが、それと引き換えにこの面子が同時に見られるのは洋楽ファンにとっては幸せなこと。
多少のことは目を瞑るのは当然のこと。過剰な宣伝も売り上げアップに繋がって経済が回るのならWinWinですしね。

2002年当時の世情

北米のヒット曲を見てみるとアブリルラヴィーン、リンキンパーク、エミネム辺りの名前が見られます。
どれも日本でもトップクラスの人気と集客があり、こういったアクトをフェスで呼ぶのは逆に効率が悪く単独で日本中を縦断した方がよいという風潮がかつてありました。
おそらく80年代にこういったフェスが(単発的には存在しましたが)あったとしたらマイケルやプリンス、マドンナなどはもし来日するとしたら単独でしかあり得ず、フェスで散発なステージだけで呼ぶには金銭的な負担が大きくのしかかっていたと想像します。
しかしながら00年代の洋楽事情は変貌していてこういったメガアーティストをスポット的にフェスにブッキングする流れがサマソニによって確立したといっても過言ではありません。
アブリルもリンキンもその後サマソニのイメージが大きく定着しました。
これはこれでこの時代の形であったと言えるでしょう。
世間的な動きを見てみましょう。
米国では前年の同時多発テロを受け戦争への道を再び歩き出し、ヨーロッパではフランスで国民戦線が台頭するなど現代にも繋がる自国第一主義が萌芽してきた時代でした。
国内では北朝鮮に拉致された日本人が帰国するなど激動の時代でもありました。
ここから一歩も動いてないんですねこの問題。早く何とか解決への道が見いだせればいいのですが…。
Number55