大森靖子は日本の大型ロックフェス全てに出演を果たすなどこの手のソロ女性アクトとしては頭ひとつ抜け出した実績と存在感を誇っています。

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大森靖子~ある種の優秀なリトマス試験紙

出演回数:10 回

  • ロックインジャパンフェスティバル / RockInJapanFestival >> 4 回
  • カウントダウンジャパン / CountDownJapan >> 3 回
  • サマーソニック / Summersonic >> 1 回
  • ライジングサンロックフェスティバル / RisingSunRockFestival >> 1 回
  • フジロックフェスティバル / FujiRockFestival >> 1 回

ZOCとしても天下人

とある立ち位置の人達に言わせるともう椎名林檎フォロワーというベタで分かりやすいレッテル貼られがちですが、それは語彙が少ないのでありまして、実際はもっと深淵な場所に立っている人であると思います。
ドルヲタ視点という文脈で立場を変えて眺めてみるとまた違った一面があり、簡単なレッテル貼りが出来ないところがちょいと悩みどころというか。
ロックガーだとかソロ女性シンガーガーだとかいった従来の枠組みには収まらない魅力が彼女にはあるように思えて仕方ありません。
とにかく色眼鏡を外してフラットな視点で一度ライブを体験すべしとしか。
そこにあるのは単なる気狂いか、隅々まで計算され尽くされた文学少女なのか、感じ方は人それぞれで共通体験としては圧倒的なその存在感に引き込まれること。
もれなく剥き出しのプリミティブな衝動を目の前で披露されるわけですが、それを受け止める自らの器が試されているようで正直ツライ体験なのかもしれませんね。
凝り固まった価値観が彼女の本質を見にくくさせ、アウトプットが少ない大人であればあるほどその本質は理解できないものになるのでしょう。
近年アイドルとしての一面もある大森靖子ですが、漏れ伝わるクズエピソードとも相まってイマイチ評価を下せない部分もあるんですよねえ個人的には。
コンセプトは素晴らしく戦国時代ど真ん中に結成されたグループとしては異常なまでの駆け上がりを見せ、アイドル界トップに近づいていたZOCですが、絶妙に繊細で危うかったバランスが崩れるのも一瞬で現在はほぼ崩壊状態という刹那の輝きだったわけですが、ある意味大森靖子1人の才能がでかすぎて誰にも制御出来なかったというある意味当然の帰結を迎えてしまいました。
ある意味ハロプロやAKB運営の絶妙な匙加減の偉大さが知れ渡って良かった部分もあるかもしれませんがねw
素人がアイドル業界に手を出したら火傷するぞと上手い具合の警告になったのではないでしょうか。
さてそんな大森靖子ですが、日本の大型ロックフェス全てに短期間で出演するなど破格の実績を残しています。
2014年のロックインジャパンを皮切りに同年末のカウントダウンフェスから2016年にはフジロックとライジングサンに出演を果たします。
サマソニへは2017年の出演。この辺りでぐっと知名度を上げ吉田豪界隈からの脱出を果たし(w)一躍メジャーな存在へと駆け上がっていきます。
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