シンプルなロックンロール
日本のロック史に欠かすことの出来ないバンドのひとつがこのシーナ&ザロケッツ。
余計なものを一切省いた純粋培養のロックンロールはいつの時代にもソリッドに響く最強の武器となりました。
驚愕なんですが、その音の質感は昔耳にしたものそのままの質感で今も響いています。
流行に左右されないといえば聞こえがいいですが、時代に取り残される気分になるのもまた真実。それでもロックンロール界隈というのは(特に70年代以前から活動している人ほど)不変を是とする気分に満ちていて、ある意味不遇な時代もありましたがやっぱりフェスとかで目撃するとその基礎体力の強さに目がくらむ思いがします。
これしか出来ねえ、じゃなくてこれしかやりたいことがない。この思いの何という強さよ。
それは欠かせないピースであったシーナさん逝去後も不変であり3ピースで活動を継続していることからもうかがい知れますね。
その活動を通じてウィル子ジョンソンと関係が深いというのも納得出来ます。あの人もそういうタイプですもんねw(病気が誤審で良かったですわ)
RCが途中で退場してしまった舞台を守り続け、拠点は東京でありながらもめんたいロックの象徴の存在になっていることもなんとなく頷ける思いです。
同世代の根強いファンが多いことからもロックというよりも世代間で共有されるべき励まされる存在であることも見逃せない一面だと思います。
そんなシナロケですが、日本の大型フェスにはフジロックとライジングサンに常連待遇で出演し続けています。
フジロックでは豊洲開催の98年が初参加。イギーポップとニックケイブをフュージョンさせた特色あるステージに少年ナイフとスカパラに挟まれた位置で出演しました。
同じステージにギターウルフが居るだけでもうある種の方向性が見えるというもの。
ギターウルフとはフェスで3回ほど同じステージで演奏しており、まあ親和性は高いですよね。自分がフェスをオーガナイズするならいのいちで考え付く組み合わせではありますw
ライジングサンでは2001年が初参加となりました。
ここでもギターウルフの直後の出番となりました。みな考えることは一緒ですな。
2003年のフジロックも正にそれで、イギーポップがトリを務めるステージにギターウルフと共に出演を果たしています。
まあそうなりますわな。ルースターズが継続して活動していたらここに名を連ねていたことでしょう。ミッシェルは売れ過ぎたので除外w
…てか鮎川さんてもう70越えてるのか…もっと日の当たる場所で評価されてほしいなあ生きている内に。