2008年のライジングサンは1999年の初開催から数えて10回目。今後も見据えた運営でひとつステージを増やしよりバラエティに富んだラインナップとなりました。

ロゴス(LOGOS)

ライジングサンロックフェスティバル・2008年(平成20年)

2008-08-15

サンステージ/SunStage

アーステント/EarthTent

レッドスターフィールド/RedStarField

ムーンサーカス/MoonCircus

ボヘミアンガーデン/BohemianGarden

グリーンオアシス/GreenOasis

クリスタルパレス/CrystalPalace

2008-08-16

サンステージ/SunStage

アーステント/EarthTent

レッドスターフィールド/RedStarField

ムーンサーカス/MoonCircus

ボヘミアンガーデン/BohemianGarden

グリーンオアシス/GreenOasis

クリスタルパレス/CrystalPalace

平成も20年の節目

さてもさても平成が20年経っていることに驚愕しながらも(平成生まれが成人!?)ライジングサンも北海道に誕生してから10回目の開催を迎えました。
平成という時代は失われた20年などという形容がされがちですが、経済的には一切成長しなかった時代のように振り返ると思います。
もちろん世界中で文明は進歩し音楽を含む文化も前進を継続していますが、日本国内では何もかも置いてけぼりの社会構造が進んでしまったように思います。
欧米で当たり前のように開催されているフェスティバルが日本にも上陸したのは僥倖ではありますが、もしこれが昭和に出来ていたらと考えるとまた違った未来があったのではないかと思わざるをえません。
などとひとりごちて書いていますが、そんな80年代に思いを馳せつつライジングサンに目を向けてみると、100以上いるアクトの中で初登場は23組。
フェス初登場のベテランというライジングサンならではの潮流は2008年にも健在の流れで、バービーボーイズが中の人も含めおそらくフェスに参加するのは最初となり話題となりました。
その他言わずと知れたチェッカーズのフロントマンであった藤井フミヤ、ケンジ&トリップスのこれまたフロントマンのKENZI、大御所中の大御所ムッシュかまやつなどツボを突いた圧倒的に見たくなるメンツを揃えました。
原田知世が見られるのもうれしい限り。日本の音楽界の英知がアイドルとアニメに集約されているのは周知の通りですが、2008年頃の人気が凋落していたモーニング娘が実は最も楽曲的には充実していた時期だったりPerfumeという新しいフォルム、地下で蠢いて力を蓄えていたAKBやももクロなど今後に主流となる音楽が醸成されていたのがこの2008年だったと後世では評価されることでしょう。
こういった分野にも否定だったりアレルギーがないフェスが今後は生き残っていくようになるんだろうと予感をさせるような年だったと思います。

2008年の国内情勢

前年後半に始まったリーマンショックの後遺症はまだ尾を引いていて景気が底となったのがこの2008年でした。
この記憶が無残に刻まれているのが現財務大臣の麻生さんなわけですが、当時は総理大臣に就任したばかりでした。
この在籍期間に行った特別給付金が不評だったことから今回のコロナ禍において給付金を渋った遠因となっていて、そこそこ迷惑でしたわねえ。
実際翌年には政権交代にまで繋がるような世情不安が巻き起こった時代として評価されることとなりました。
Number55