変則的な2日日程
ざっくりとした概要だと金曜日のお昼会場で15時スタート。夜0時に一旦終了して翌日の本番へ。
土曜は昼から演奏スタート。日曜の朝方までオールナイトで演奏が続きます。
これが一応現在まで続く雛形となります。時間的には丸一日と半ということになります。
ロックインジャパンとの棲み分けが出来ているのはこの形が大きく、ひたちなかでは宿泊は推奨されていないので会場内で朝まで過ごすことは出来ません。
石狩の会場では場内にキャンプスペースがあるのでそちらで休憩や仮眠を取りつつ朝まで備える態勢になっているのです。
より野外フェスを楽しめる制度設計なので、どうしてもお手軽に参加できるロックインジャパンと違って敷居は高いですが、その不便さも含め味わえる非日常感がこのフェスの醍醐味ともいえ、熱狂的なサポーターが多数存在するのも納得がいきます。
いいですしね夏の北海道、交通費ばか高ですけどw
開催時間が長くなったことによりキャンプする時間も長くなったわけで、より参加することの楽しみが増えたのがこの2001年からとなりました。
サマソニとの日程の兼ね合いの末
この2001年に特筆すべきトピックとしてはサマソニとの日程調整が挙げられます。
というのも資源は限られているわけで、7月最終週はフジロック、8月第1週はロックインジャパン、第2週はサマソニ、お盆明けの第3週にライジングサンと綺麗に調整が出来れば…素晴らしいのですが、いかんせんサマソニが使用する千葉マリンスタジアムは日本で最も優先されるエンタメ興行のプロ野球千葉ロッテマリーンズの本拠地であり、夏休みは書き入れ時なわけです。
大体日程を見てみますと隔週で週末に本拠地開催の試合日程が組まれるようになっています。
そこで8月第2週がうまいこと空いていればいいのですが、それこそ隔年で試合が組まれていたりします。
そうなるとサマソニの開催が第3週にずれるわけです。しかしながら邦楽系のフェスとの被りなので邦楽アクトをお互いに調整するだけで済むのですが、それにしても限られたパイを分け合うので規模が拡大していくと段々苦しくなってくるのです。
さらに近年はロックインジャパンも2週に分けて開催するようになったため益々ブッキングの激しさが増しているように見えます。
サマソニの場合は海外フェスとの競争もありますし、極東の地という地理的ハンデもあるので…。その苦労に頭が下がります。