カサビアンとはダンスの要素強めの正に90年代以降のイギリスらしいバンドのひとつ。デビュー以降日本との親和性も高く常に招聘されることで人気を維持しているバンドです。

ロゴス(LOGOS)

Kasabian~ロックバンドとダンス要素の融合

出演回数:11 回

  • サマーソニック / Summersonic >> 7 回
  • ソニックマニア / SonicMania >> 3 回
  • フジロックフェスティバル / FujiRockFestival >> 1 回

90年代以降を代表するロックバンド

いわゆるロックバンドの編成で各種ジャンルに接近し常に新しいスタイルを模索していた90年代。
イギリスにおいてはストーンローゼズやプライマルスクリーム、ハッピーマンデーズなどなど機械的なビートとの接近でもってダンスシーンとの融合を果たしたバンドがいくつか現出し、それがスタンダードになるのに時間はかかりませんでした。
それらのバンド以降、そういった要素を初めから内包しているバンドがいくつか現れ、ひとつの大きな流れとして90年代から現代にかけてその時代を代表するバンドが日本のフェスに登場する流れもまたひとつの源流となりました。
その潮流の中でひと際評価を得たのがこのカサビアンであるといえるでしょう。
結成は90年代後半でシーンにその名が轟くようになったのは00年代前半。日本にもその名が届くようになってすぐサマソニに出演する機会を得ました。
そのステージは常に熱狂的に迎えられフェスを彩ることに成功しました。
常連と呼ばれるくらいになるにはやはりそれなりの理由があるのです。
通算9回の日本のフェス出演履歴の内、サマソニが6回、ソニックマニアが2回、そしてフジロックが1回とかなり偏った形ですが、大体2年に1回は日本のフェスで来日しているイメージです。
あまりにもキャラが強く偏った音楽性だとここまで年によって色の違うに溶け込むことは困難ですが、そこがカサビアンの凄いところで。ヒップホップ寄りの色合いが濃い年でもロック寄りの色合いや勿論ダンス寄りのイベントでもどこでも対応出来る懐の深さが使い勝手の良さに繋がっているのではないでしょうか。
それが証拠に毎年ある程度客層が入れ替わるサマソニでのまたお前かよ!アレルギーの少なさが散見されるわけであります。
フジロックにあまり呼ばれないのは残念ではありますが、こういったバンドがひとつくらいいても良いのではないかと。
合間合間の日本単独公演も数えるとかなりの量の日本公演をこなしているわけですが、洋楽市場が縮小しつつある日本においては稀有な存在で、それだけでありがたいと思わないと。
その間活動休止になることもなく、メンバーチェンジもそこまで酷くなく、円盤のリリースも大体フェス出演に合わせて市場に出回るなどとても精力的なところもポイントのひとつ。
無事これ名馬。既に中堅になりここからもうひとつポジションをあげギアをあげることに期待したいと思います。
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