七尾旅人はうたを歌う謳うことに特化したシンガーで引き語り形式で無類の存在感を誇る日本のソロシンガーの1人として著名な存在です。

ロゴス(LOGOS)

七尾旅人~異彩を放つ音楽家

出演回数:12 回

  • ライジングサンロックフェスティバル / RisingSunRockFestival >> 4 回
  • フジロックフェスティバル / FujiRockFestival >> 3 回
  • サマーソニック / Summersonic >> 2 回
  • 朝霧JAM / AsagiriJam >> 2 回
  • ロックインジャパンフェスティバル / RockInJapanFestival >> 1 回

代表曲はローリンローリン

フェスで見たことも印象に残っている彼ですが、今でも忘れられない光景というのは東北の震災直後に配信したライブなのであります。個人的にですが。
真っ暗の中であえて配信したその姿勢に七尾旅人という表現者のカタチや本質が暗闇の中にくっきりと浮かび上がっていました。
あの時期の日本社会の正確な姿を真摯に切り取っていたと思います。あのときあれが出来たことの凄みというのは今になってしみじみと感じています。
いつの時代も音楽を作るということは時代を正確に切り取ること。その太古の昔から変わらないモノをしっかりと受け継いでいる人はそれほど多くなく、それはバンド形態とか引き語りとかロックだとかフォークだとか民謡だとか全く関係なくあらゆる装飾を削ぎ落して残った音に宿るべきでありまして、それが出来ている数少ないミュージシャンの1人が七尾旅人その人なのです。
98年のデビュー以降フジロックの小さいステージ(木道亭とか)で大きな存在感を示してきた彼ですが、4大フェスに名を連ねるようになったのは2009年のロックインジャパンでした。
メジャーでバリバリやっているような人以外では殆ど皆無だと思っていましたが、意外にも4大フェス全てに名を連ねたことのあるソロシンガーなのでした。
七尾旅人といえばフジロック!のイメージも強かったのですが、意外にも最初にメイン級のステージにラインアップされたのは2013年。
その形態的に小さなステージが似合う音楽性ではありますが、引き語りでもバンド形態でも届けられるようになって幅が広がったということなのでしょう。
リリースひとつとってもフットワークが軽く、円盤にこだわることもなくストリーム番組とかにも積極的でありましてあらゆる世代あらゆる層にその名が知れ渡っているかといえばそんなことはないのですが、確実に日本国内では独自の存在感プラス高い評価を得ているアーティストのひとりであると思います。
メジャーな音楽誌だったりメジャーな音楽番組に呼ばれることはほぼ皆無なのですが、現代音楽に確かな足跡を残していることは間違いなく、マニアのみが愛好するような音楽家なのは実にもったいなくてですね、もっと色んな人に知れ渡るアーティストになって欲しいと思いますね。
なんて書いてますがそういえばコロナ禍において無償で食事を提供するボランティアをしているところがメディアで取り上げられてましたわw
テレビで見ました!なんだか偽善者のような扱いを受けてしまうかもしれませんが、まあ音楽は揺るがないのでそんなとこが入口でもいいから是非チェックしてみてほしいですね。
Number55