かつてフジロックでキングクリムゾンにオファーしたとされたときに、サウンドチェックに充分な時間と環境が整わないとの理由で断られたことがありました。理由は噂ですけどロバートフリップなら言いそうな言い回しではありました。
山下達郎が夏フェスに出ない理由として挙げられるのには全く同じことがまことしやかに囁かれた時代がありました。
確かにある程度以上の大きなホールさえ回避している理由が満足出来るサウンドを出すことが出来ないこと（らしい）ので様々なバンドが代わる代わる出るような夏フェスの現場に引っ張り出すことなど叶わない夢と思っていました。
が、まさかブッキングに成功するとは…彼を見るだけで高い旅費を払って女房を質に入れても見る価値ありと言わざるを得ませんね。
メジャーフィールドに身を置きながらも日本のシーンの良心であり続け他の追随を許さない孤高のアーティスト山下達郎。
彼が出演することのインパクトといやらしい話フェスの格を上げることに成功したのではないかと思われます。
凄すぎ。竹内まりやも見たい＞＜。ああ良心しかない。
この2010年に味をしめたわけではないのでしょうが、山下達郎に限ると国内フェスではライジングサンロックフェスティバルが独占ブッキング状態に。
運営に対しての信頼の厚さが計り知れないレベルなのでしょう。つええ。
全99アクト中初参戦アクトが16組。その中にはこれまた孤高のメタルバンド大ベテランの聖飢魔IIや愛は勝つで知名度をあげたこれまたベテランシンガーのKAN。結成は70年代にまで遡る古参テクノバンドのプラスティックス等々。
以後とんでもない人気を獲得する星野源や各フェス常連となる相対性理論など粒揃いのアクトが勢ぞろい。
常連もしっかりステージを盛り上げ全体として信頼性をあげ満足感も増大し非日常感も満載、まさに隙なしの運営となったライジングサンロックフェスティバル。
国内全体の市場が萎んできている事情はあるもののこうした地味に客の要望に応える運営方法がやがて実を結ぶことを切望したいと思います。

早くも政権交代を成し遂げた民主党が参院選挙で大敗北してねじれとなるなど国内情勢は不安定に。
尖閣で中国漁船衝突って…今も解決できない問題の端緒が開かれたのがこの2010年にありました。
徐々に世界的にも日本国内にも中国のプレゼンスが増してきたことがひしひしと伝わってきます。
円高、熱中症、普天間、今年の事件ですよって並べても違和感のない言葉が並びますｗ
当時の事件が一ミリも動かずに今もそばにあることで日本社会が停滞していることがよく分かるんですよねえ。