2011年日本人の意識を変えた出来事を経て迎えたライジングサンロックフェスティバル。ロックフェスの社会的意義を考えさせることとなりました。

ロゴス(LOGOS)

ライジングサンロックフェスティバルinEZO・2011年(平成23年)

2011-08-12

サンステージ/SunStage

アーステント/EarthTent

レッドスターフィールド/RedStarField

ムーンサーカス/MoonCircus

ボヘミアンガーデン/BohemianGarden

グリーンオアシス/GreenOasis

クリスタルパレス/CrystalPalace

2011-08-13

サンステージ/SunStage

アーステント/EarthTent

レッドスターフィールド/RedStarField

ムーンサーカス/MoonCircus

グリーンオアシス/GreenOasis

ボヘミアンガーデン/BohemianGarden

クリスタルパレス/CrystalPalace

ずっと嘘だったんだぜ

未曾有の震災と原発事故から5か月。計画停電の傷跡もまだ残る日本において運営としてはロックフェスとは一体どんな役割があるのだろうと自問自答の日々だったと思います。
4大フェスのトリとなるライジングサンですが、他のフェスと同じくいつも通りに開催することが大事という結論に達したのではないかと推測されます。
というのもコロナと比べるとより分かりますが自粛の空気が広がったのは最初のひと月程度で、もちろん被災地の影響は10年後も色濃く残っているわけですが、非常時においていち早く元通りになることが重要という空気になったのは割と早い時期となりました。
この2011年のライジングサンに国内フェス久々の登場となった布袋寅泰氏やサマソニに初登場となったXジャパンなど震災をきっかけに活動を活発化させたアクトが目立つようになりました。
布袋氏などは伝説のバンドであるボウイを復活させようと試みた形跡があるなど、それぞれ日本を救うべく努力を重ねていた時代であったと思います。
※後にもうひとつの伝説的プロジェクト、コンプレックスが始動。さすがっす兄貴。
このエゾの地でも80年代日本のシーンを席巻したライブバンド、こどもバンドが復活の狼煙をあげています。
この辺はもう理論より感覚の境地であり再始動は素直に喜びたいと当時は当然ながらすんなり受け入れられていたのでした。
2011年の特別な年のこのフェスでは他にもB.B.クイーンズが出演したりその後の各フェスの大事な1ピースとなるにせんねんもんだいやレキシ、トリコなどが初登場しました。
新しい芽はどんどん出てきて日本の音楽シーンを支えていくのですねと希望を感じさせる年となりました。
しっかりとライジングサンならではの色を維持しつつ独特の存在感を発揮した2011年。
音楽シーン冬の時代に突入しつつある時期にその心意気を高らかに示したのでありました。

2011年の国内情勢

震災一色となった2011年ですが、悪いことだけがあったわけではないのであります。
あるとしたらもう100年は先だろうと個人的に思っていた日本代表がW杯で優勝するというまるでキャプテン翼のような出来事が起こりました。
なでしこジャパンが世界一となったのもこの2011年でした。
民族的危機に晒されながらも(あまりこの言葉は使われたくないでしょうが)大和魂を発揮したサッカー女子日本代表が破竹の勢いであれよあれよと勝ち抜いていき過去1度も90分で勝てなかったチームを次々と撃破。
翼くんでもまだ成し遂げてないフル代表での世界一を実現しましたw サッカー界100年超の歴史において日本のみならずアジア圏のチームが優勝するのは初の出来事となりました。
世界規模の大会で球技の分野で女性のチームが優勝するのもおそらくアジア初なのではないかと。(世界規模かどうかはともかく男子は野球で成し遂げているので)
悪いことばかりではないんだなあと改めて感じます。
Number55