再始動ユニコーンとなってからは各種夏フェスでその実力を見せつける圧倒的存在感で日本のバンドシーンを引っ張る存在となっています。

ロゴス(LOGOS)

ユニコーン~集結した猛者たち

出演回数:11 回

  • ロックインジャパンフェスティバル / RockInJapanFestival >> 4 回
  • ライジングサンロックフェスティバル / RisingSunRockFestival >> 3 回
  • カウントダウンジャパン / CountDownJapan >> 2 回
  • フジロックフェスティバル / FujiRockFestival >> 1 回
  • サマーソニック / Summersonic >> 1 回

ここまでアクティブな再結成バンドがかつてあっただろうか

大概のバンドは解散後に再び集結しても新譜が期待通りの成果を上げずに再びフェードアウトとか、ひととおりツアーが終わったら一段落するなど以前の位置にまで戻るような活躍をするバンドは殆どありません。
そんななかで復活と共に新譜をドロップし依然と遜色のない活動を続けているユニコーンは異色な存在と言えるでしょう。
以前の活動期間には存在していなかった夏フェスにも精力的に参加。格的に幕下付け出しな存在の伝説級バンドであるがゆえに良いスロットでブッキングされているのが特徴といえます。
彼らはバンド結成の経緯や初期のイメージのせいで90年代らしい軽薄な世界観のバンドに思われがちですが、当時から演奏は確固たる実力でもって迫力満点だしポップなようでいてきちんとひねくれている独特の音世界でしっかりと玄人志向の音を出していたと思います。
メンバーそれぞれがとびぬけた才能を持ち、それが解散の引き金にもなるというある意味当然の帰結を一旦迎えたわけですが、それを乗り越えた先のオジサン年代になって再集結するとなるとその良質な才能の化学反応があの頃のユニコーンの先を見せることに成功しました。
バンドってこういうことだよね、それぞれがパズルのピースのようにカチっとはまって奏でる音のなんと強固なことか!
もちろんエレカシのように活動し続けることで得られる強固さもまた真なりですが、ユニコーンのように修復不能の状態から復活した音もまた強固に響くのでありました。
再結成後の作品もまた彼ららしい部分を濃厚に残しつつ今の時代に楔を打つような鋭さで改めてバンドのポテンシャルを世に叩きつける作品を短いスパンで製作しています。
この表現活動の貪欲さは一体どこからくるのか?と不思議に思います。年齢にふさわしい枯れた部分もありつつ新しい時代のユニコーン像をサラリと提示できることの凄さを一体どれくらいの人が理解しているのかと。
80年代後半から90年代という時代は時代背景に依存して一瞬光っては消えていくバンドが大半でしたがそこからサバイブしたバンドに共通して言える事は時代がどんなに変貌しても形を変えて響く曲を持つことが大前提としてあると言えます。
価値観がまるで変ってしまった世界でも本質を突く音楽をやり続けていたバンドが生き残るのは自明の理。
ユニコーンは当時はおちゃらけていたようでしっかりと時代の変化にも対応できる楽曲群を持っているタフなバンドだったのです。
そりゃ強いわ~
Number55