ライジングサンフェスが2009年で11回目の開催を迎え勢いのある若手と実績あるベテランバンドとバランスの取れたラインアップで北海道にこのフェスありと存在感を世にしましました。

ロゴス(LOGOS)

ライジングサンロックフェスティバル・2009年(平成21年)

2009-08-14

サンステージ/SunStage

アーステント/EarthTent

レッドスターフィールド/RedStarField

ムーンサーカス/MoonCircus

グリーンオアシス/GreenOasis

ボヘミアンガーデン/BohemianGarden

クリスタルパレス/CrystalPalace

2009-08-15

サンステージ/SunStage

アーステント/EarthTent

レッドスターフィールド/RedStarField

ムーンサーカス/MoonCircus

グリーンオアシス/GreenOasis

ボヘミアンガーデン/BohemianGarden

クリスタルパレス/CrystalPalace

来るべき次の10年へ

拡大路線でこの10年成長していたジャンルとしてのロックフェスですが、世間に浸透してきたこと、ひとつの風物詩として受け入れられたことなど、安定期に突入していた時期でした。
各フェスとも前年とさほど変化することなくマイナーチェンジのみで大きな動きをすることがなくなり、アクト側も夏フェスとどう向き合うかが夏のスケジュールを左右するほどの影響力を行使するようになってきました。
集客が右肩あがりになる一方、多少のマンネリ感が主催者と観客、アクト側にも広がってきたような時期でした。
おそらくそれが一番先に伝わったのが裏で生の数字が見られる主催者で(まあ至極当然ですが)この何年かで細かな試行錯誤が重ねられることになります。
本来なら毎年ある程度の割合で新規客を取り込み、入れ替わりがあるのが健全なイベント継続に向けての鉄則であるべきなのですが、そこは超高齢化社会の日本の弱いところでして。
固定層がそのまま固着していく社会構造そのままに年々厳しくなっていくコンテンツの象徴みたいにフェスがなっていくのでした。
それは経済的な問題もあるでしょうし、社会的な問題と直結し日本民族の問題そのものがフェスの現場にも当てはまるのでありますです。
立ち上げの頃は20代が溢れていて、ある程度の散財をしないとならない体力が必要だったフェス文化ですが、今の20代には敷居が高く自分達が作り上げてきたものではなく前世代の遺物のような違和感と疎外感もあるでしょうし、音楽そのものの価値が(当然ながら)全く変化してきた影響でフェスそのものに魅力が感じられなくなってきたのではないでしょうか。
個人的にフェスに感じてきたことは大人の社交場というか大人の修学旅行的ないい歳して無垢にはしゃぎたくなる場としてのフェスティバルがそこにあったわけですが、そんな無条件な浮かれポンチを演じることに若年層には理解できないことなのでしょう。
それを世代の断絶という簡便な言葉で片づけたくはないんですがねえ。

2009年の国内情勢

政権交代が起きた2009年。国内的には変革を求めていた動きが結実した年となりました。
折しも世界的な不況でどこも状況は不安定、グローバル社会が浸透し世界の片隅で起きたくしゃみが瞬く間に全世界に広がることが現実としてそこにあることを我々は理解しました。
2009年にはそこまで広がらなかった新型インフルが2020年には猛スピードで広がるなど最早避けられない構造の変化をもたらしました。
この状況にいち早く対応した国や企業や個人が今後の世界の覇者となることでしょう。それは従来のように米国を中心としたいわゆる西側諸国かもしれませんし、国全体が有機的に対応し、国民もそれをある程度割り切っている中国なのかもしれません。
Number55