北海道内フェスが認知され始め独自の道を歩み始めたライジングサン通称EZOが2度目の開催で2000年を迎えました

ロゴス(LOGOS)

2000年ライジングサンで北海道での存在感を世に示したロックフェス

2000-08-19

メインステージ/MainStage

RSRテント/RSRTent

今年も続くんだねと

創世記にはよくあることですが、カルチャーとして認知された大規模ロックフェスティバルに、後に続けとばかりに雨後の筍のように後発の組織が追随し、単発で終わってしまうというのはよくあることでして。
そこに理念がないと定着するのはなかなか難しい。
独自性とも言いますかね。ライジングサンにはそれが強めにあるのがとても良くて、2度目の開催で一気にそれが広まりました。 2000年には関東圏でロックインジャパンフェスが立ち上がり、邦楽フェスとしての対立軸となりました。
それでも「北海道」や「オールナイト」、「会場内宿泊」などなど、棲み分けが出来る要素が多分にあり、しかもそれがウリになるのがライジングサンならではの存在感を作り出しました。
夏の北海道というのもポイント高めかもですね。首都圏目線だと交通費は年間通しても一番高い時期ですけどw
もう一つ指摘しておきたいのは、決して少なくない北海道出身や地元で活動しているアーティスト達を積極的に活用するところでもあります。
中央から離れている地域ならではの特性を活かし、他の散発的な地域では為しえないようなブッキングが出来ることがライジングサンを形作る要因の一つであると言えるでしょう。

ふるさと創生事業(^^)/

各市町村に一億配ったあほくさい事業を一瞬思い出しましたが、00年代前半という時代は、このライジングサンが北海道に出来たことにより各地方に小規模中規模フェスが乱立したことや、Jリーグが地方都市を中心に広がりを見せるなど地方が元気を出すような出来事が同時多発的に発生する時代となりました。
ロックフェスティバルが地域振興、地方創生のいちファクターとして機能するようになったのです。
東北のアラバキや夏の魔物、信越地方のりんご音楽祭や音楽と髭達、近畿のイナヅマロックフェスや京都大作戦、中国のセットストック、四国のモンスターバッシュ、九州地区のハイヤーグラウンド等々、現在も継続していたり終了していたり様々ですが、既に流行が過ぎ集客も各地で厳しくなっていますが地域に根ざした活動をしているフェスが数多く現存します。
地方でも小規模ながらも若い人が参加して音楽に触れる環境があるということがとても頼もしく思えます。
コロナ禍でライブハウスも苦境になり、夏フェスも軒並み開催が見送られる苦しい時代に突入してしまいましたが、これを乗り越えた先に再開された各夏フェスの祝祭感はおそらくとんでもなく発揮されることでしょう。
早く終わらないかなあ…このバカ騒ぎ。
Number55